こんにちは、千鳥あゆむです!
突然ですが、みなさんには支えてあげたい人はいますか?
今日はそんなハートフルなお話。
愛する人を支えたいけど、現実的に難しい
急に自分の話をします。お付き合いください。
私には、小説や漫画などで好きになる登場人物に、ある一定の基準があります。
それは、
「ヒモになってほしい~~~~~~~!!!!!! 支えたい~~~~~!!!! 貢ぎたい~~~~~!!!! 養いたい~~~~~!!!」
って感情が沸き起こるかどうかです。
頼りなかったり、無気力だったり、要領が悪かったり……キャラクターによって個性はは違います。ただ、なんとなく社会に適応できていないキャラクターが多いです。
ともかく、何らかの条件でこの感情が沸き起こると「ああ、ダメにしたい……いっしょにダメになりたい……」って脳がとろけ出しそうになります。
元はといえば、2010年の三谷幸喜脚本の『わが家の歴史』というドラマに出てくる阿野三成という面倒くさい小説家の男に「最高かよ」となったのが始まりです。当時、高校2年生くらいでした。
その後、太宰治のダメな男が出てくる小説にハマったり、陶淵明という大昔の中国の詩人(世の中が無理過ぎて仕事を辞めまくっている)を気に入ったりするようになりました。どのキャラクターも、一般的にダメとされそうな部分が実に人間らしくて愛おしい。そして、共感できるのです。
……さて、ヒモ語りはこの辺でやめておきましょう。
好きといえど、実際にこのような人を支えられるかとなると別問題なんですよね。私のような新卒2年目の給料では、満足した暮らしをさせてあげられる自信がありません。
ならば、自ら供給しようではないか。
ヒモを自給自足する
「ヒモを養うのが難しいならば、自分がヒモになれば良いじゃない」
ということで、理想の支えたくなるヒモになりきった写真を撮ることにしました。
どうせなら色々なタイプのヒモを見たいので、友人を集めて自分たちの写真を見せ合うのが楽しそうですね。
ただ、友達同士とはいえ、自分の写真を見せ合うのはちょっとテレがありますよね……。あと、理想のヒモはそこら辺にはなかなかいない(断言)ので、良い感じの雰囲気を出すのが難しそうです。
そんなわけで、今回はテレと現実味を隠すために「写真を白黒加工する」という縛りを加えてみました。
正直に言うと「白黒にしとけば簡単にいい感じになるのでは??」という安直な発想でしたが、結果としては、お手軽に普段と違う自分になれるので盛り上がりました。
第1回 ヒモ写真選手権
ルール説明
- 参加者は各自1枚のヒモ写真を用意し発表。解説をする(ヒモの定義やテーマは自由)
- 写真を白黒にする加工を行う(加工技術がなくても簡単にエモくなれる方法ってことで)
- 写真を見た人は感想を述べる
- 選手権の最後に、自分が支えたいヒモを指名する
参加者紹介
筆者はお世辞にもエモさもセンスもあるとはいえないので、身近にいるセンスありそうな方々にご協力いただきました。
千鳥あゆむ:筆者。会社員兼たまにライター。服もメイクもインテリアもわからない。
じきる:CRAZY STUDY編集長。ダンス経験者なのできっとセンスある(偏見)。
少年B:音楽好きなライター。その感性をヒモ写真にどのようにぶつけてくれるのか期待。
銀猫:会社員。コスプレ衣装やロリータファッションが好きとのこと。
飛び火かえで:ブロガー。かっこいいコスプレをしていることがある。
1. 夢に向かって頑張るアーティスト系ヒモ
トップバッターは編集長のじきるさん! どのようなヒモ力を見せてくれるのでしょうか。
ババーン!!
大学生っぽい。
よくわからないけど、かっけえ。
独特で不思議な印象がありますねえ。人懐っこい大学生っぽい。
では、解説を!
ダンサーとして食っていくことを目指している、アーティスト系のヒモです。ふだんはゆるゆる人間。
実は策士なヒモで、飼い主に夢を見させて養わせるのがうまいです。
なお、公務員の飼い主が5人います。お堅い職の人は、心の中では自由なアーティストに憧れているはずなので。ちなみに全員手フェチです。
策士なので、飼い主同士が自分のダンス公演で鉢合わせするのを防ぐために「ごめんね。お家で君だけのために踊ってあげるから」とか言って、公演には一人ずつしか呼びません。
「わたしが養ってあげなきゃ……」ってなるやつや彼女が。
人たらし感出てる。
飼い主の設定が綿密。あと偏見がすごい。
彼女の料理をむしゃむしゃ食べてそう。
ほんわかした見かけなのに、とんでもない策士ですね! 二面性がある…!
こんな関係長く続くわけないって察しても、思わず支えたくなりそうです。むしゃむしゃと自分の料理を食べてもらいたいです。
ああ、手の中で踊らされた~~い!!
2. 歴史に名を残せなかった文豪系ヒモ
次は少年Bさんのヒモ紹介です!
じゃじゃ~~ん!
大正生まれ。
文豪系ヒモ。
なかなか古風ですね。ご本人に解説をしてもらいましょう。
これは、歴史に名を残せなかったタイプの小説家を目指すヒモです。良家の子女をうまいことだましてパトロンにしている設定。
書くための道具には金かけるけど、いい作品は作れないタイプですね。
ちなみに撮影したのは大正時代ではありません。今年の3月に温泉旅館の浴衣でサブカルメガネをかけたら、異様に文豪っぽくなった時の写真です。
これを養う女の子は夢を買ってるんだよなあ。大昔のサブカル女子にウケそう。
ボクのもそうでしたけど、ヒモは夢を目指す系が多いんですかね。
万年筆、やたら良いやつ使ってる。着ているものも高そう。
作品書いててスランプになるとまわりにキレ散らかしてそう。
ヒモって弱々しい感じのイメージだけど、どっしり堂々としたヒモもアリですね! そして、白黒写真の効果を巧みに利用しています。
なぜか「ちゃぶ台をひっくり返しそう」という意見もありました。日常生活でのこだわりが強そうです。
そんな面倒なところも、私だけは受け入れちゃ~~う!!
3. 彼女に小難しい話をするバンドマン系ヒモ
次は筆者、千鳥あゆむの番。いくぞ~~。
はい!!
ヒモの大本命、バンドマンだ!
たばこがうまそう。
解説をしますね……!
テーマは音楽論をご満悦で語るバンドマン志望のヒモ。彼女は大学時代の軽音サークルの後輩です。
哲学科卒で、読書やサブカルも好き。わけのわからないこだわりや独自の音楽論を小難しそうに話して彼女に聞かせます。
作詞作曲はしないので、彼女のために歌を作ったりはしません。彼女と喧嘩したらセックスですべて解決します。
たまに彼女に優しくするからつながっていられる、ズルいタイプのヒモです。
メジャーに行ったやつはクソとか悪態つきそう。そして、チケットを20枚くらい飼い主に買わせる。
セックスだけはめちゃくちゃ上手い。
DVはしないけど、ものにあたってよく壊す。
飼い主、たまにひとりで泣いてそう。
彼女を傷つけるタイプのヒモとの評価を受けてしまいました……!
クズなんだけど態度がデカい。でも、たまに優しい。そんなヒモも良くないですか??
ほっとけな~~~い!!
4. 飼い主を渡り歩くオタサーの姫系ヒモ
4番目は銀猫さん!
どーん!
女性のヒモという発想がなかった、おれはだめだっ……。
ブルーアイズホワイトドラゴン!
女性のヒモ…!? 一般的にヒモというと男性のイメージが強いですが、ルール上は「ヒモの定義やテーマは各々が決めてくれれば良い」とあるのでセーフですね! むしろ、新たな扉が開かれた気がします。
では、どのようなテーマなのでしょうか。
夢を追わない系のヒモ。基本的に男性が多い界隈に生えています。
特定の飼い主をつくらないけど、色々と渡り歩いて生活しているとのこと。
新しいカード、レアなカードは全て男に貢いでもらっており、オタサーの姫と呼ばれると激怒します。
気をつける点としては、あんまりかわいい服にしていくと「あからさま!!」ってなるから適度にダサい服にすることです。
取り巻きが大勢いるのに、気取らない子を演出してる。
「他の取り巻きとは違うんだぞ!」って示したい。
カードショップの客、全員飼い主。というか、しもべ。
ヒモなのに飼ってる。賢いヒモ。
ヒモなのに圧倒的優位であらゆる飼い主を飼っている……! 恐ろしい!
そんなヒモも魅力的ですね。まんまと搾取されたいです。
お小遣いあげた~~~い!!
5. 甘え上手な引きこもり系ヒモ
ラストを飾るのは飛び火かえでさん。
では、どうぞ~!
フェミニン系イケメン。
よく見るとピクミンが可愛い。
お酒にゲーム? どのようなコンセプトなのでしょうか。
ヒモは甘え上手。「甘い酒が好き」というのも良いですね。飼い主ウケしそう。
かえでくんがいるだけで幸せ。
この人はわたしがいないと生きていけない! わたしもこの人がいないと生きていけない! WinWin!(勘違い)
「ありがとう」と「大好き」はたくさん言ってくれそう。大きくなった子ども。
その他に「自己肯定感が低い飼い主に大ウケ。自分を認めてくれる存在、それこそがこのヒモの真価」というコメントもありました。
甘え上手なヒモもいいですね! あざといんだけど、ついつい構いたくなっちゃう。甘えられたい。
とにかく、甘やかした~~い!!
誰を支えたい??
少年Bさんの文豪ヒモを囲いたい。自分とのやりとりを小説にしてほしい。自分のおかげで作品ができる献身的な気分にさせられたい。不条理も芸術。
かえでさんの引きこもりヒモを支えたいな~。ヒモが毎日癒してくれそう〜。
銀猫氏に一票。将来的にヒモから足を洗ってウェブライターになってほしい。「わたしがヒモだったあの頃」って記事が意識たかい界隈でバズる。
じきるさんがいいな。なんだかんだ応援してれば優しくしてくれそうなのと、じきるさんを巡ってほかの女と殺し合いたい。
難しそうだけど、リアルさがすごいから千鳥あゆむさんのに票入れたいな。でもみんな良いヒモだった……。
結果は……全員1票ずつ!!!(※マジでやらせではない)
ヒモに貴賤なし!!!!
物騒な意見から未来を見据えた意見まで、各々の嗜好があっていいですね。
実際、ヒモになれる人には稀少な素質や才能があるはずなんです。それを持ち合わせるのはなかなかできることではありません。
それにしても、スマホひとつで手軽にいい雰囲気の人物になれちゃうのは便利な世の中ですね。
あと、ワイワイ自分の写真を見せ合うのは楽しいですよ! みなさんもぜひやってみてください~。
ではでは。
これまでの選手権はこちら▼
(おわり)
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