麻薬専門家と行く!ケシの花見ツアー

 

医者をしている友人から「花見に行きませんか」というお誘いがきた。

いやいや、ちょっともう遅いんじゃないか。とっくに葉桜になっているだろう。のんびりしすぎなんじゃないか。

 

と、おもったら、どうやら花は花でも「ケシの花」を見に行くのだという。

ケシの花!? アヘンやモルヒネの原料として有名な、あのケシ!? そんなのが見れるの!?

しかも、友人が麻薬についての解説もしてくれるとのこと。これは気になる! めちゃめちゃおもしろそうじゃないか。

さっそく参加の旨を伝え、その日を待ちわびることになったのだった。

ケシの花を見に行こう

 

▲東大和市駅

やってきたのは東京都・東大和市駅。

我が家からは4回の乗り換えの末、片道2時間もかかった。もはや日帰り旅行である。

 

▲東大和市駅の北口にはスケートリンクがあった。すごいな

遠方ゆえに早めの行動を心がけていたので、集合時間の40分も前に着いた。このはやる気持ちが皆に伝わるというものだろう。

なお、のんびりと昼食を食べていた結果、無事に遅刻した。

 

さて、今回のツアーを企画してくれたテクノ アサヤマさんは、緩和ケアを専門とする医者で、本業のかたわらライターもしている。

患者さんの痛みを取り除くことを目的とする緩和ケアでは、鎮痛剤として医療用麻薬もしばしば使われるとのこと。緩和ケア医はいわば、医療用麻薬のスペシャリストである。

 

「Bさんお久しぶりです。今日はよろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いします! たのしみです!」

 

▲今回の目的地である『東京都薬用植物園』は、東大和市駅の南口側にある。上の写真は南口の前なのだが、駅の北と南で差がありすぎだろう

▲東京都薬用植物園は、東大和市駅の目の前にある

▲東京都薬用植物園

『東京都薬用植物園』は、東大和市駅から約3分のところにある。(信号待ちの時間を含む)

「駅からのアクセスが良い植物園ランキング」暫定一位である。めっちゃ近い。

しかもこの東京都薬用植物園、なんと無料で入場できるのだ。

 

 

「さて、まずはヒマラヤの青いケシを見ましょう」

 

「ほう」

 

ヒマラヤの青いケシを見る

 

建物に向けて足を進めていくと……。

 

▲いきなりのケシ推し

▲ここまで大々的にアピールしてるとは思わなんだ

園を挙げてのケシ推しがすごい。

青いケシに合わせて文字や矢印まで青色にする徹底ぶりだ。

 

「へぇ~! ケシの花が青いとは知りませんでした。この花からモルヒネが取れるんですね!」

「いえ、このケシは麻薬成分を含まないため、規制の対象にはなっていません。ケシにも色々種類があるので。花の色にもバリエーションがあります」

「へぇー、ひとくちにケシって言ってもいろいろあるんだなぁ。」

 

このヒマラヤの青いケシは、耐暑性が弱く栽培は簡単ではないそうだ。高地で短期間しか咲かないために「幻の花」とも呼ばれているのだとか。規制がないといっても、誰にでも育てられるようなものではなさそうだ。

さっそく行ってみることにしよう。

 

▲さっそくご対面。ガラス越しのため、近寄ることはできない

▲これがこの時期の目玉、ヒマラヤの青いケシだ

「ヒマラヤの青いケシ」とひとくちに言っても、種類はひとつではないらしい。

左が代表的な種の「メコノプシス・ベトニキフォリア」、右が大きな花を咲かせる「メコノプシス・グランディス」。

 

「青いケシにも色々種類があるんです。花の色も大きさもちがっていて、おもしろいと思いませんか?」

「ほんとうだ。わたしは左の淡い色のやつがすきだなぁ。ところで、隣に植えてある植物が気になるんですが……」

「ああ、あれはトリカブトですね。草全体に毒がありますが、特に根がヤバいです」

 

▲青いケシのとなりに植えてあった、有毒植物として名高い「トリカブト」

麻薬成分を含まないケシだから安心、なんておもっていたら、となりにしれっと有毒植物の「トリカブト」が植えてあった。油断がならない。

もしかしたら「タイトルで釣っておいて、けっきょく安全なケシなんでしょ?」なんておもう読者のかたもいらっしゃるかもしれない。だが、安心してほしい。トリカブトが植えてあることからわかるように、この東京都薬用植物園は本気である。

 

この後、麻薬成分を含むケシも続々と出てくる。

 

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少年B
少年Bセーフ教教祖
「高カロリーなものを食す罪悪感をあらゆる屁理屈で肯定する宗教」セーフ教の教祖。よく食べ、よく寝、たまに記事を書きます。
個人ブログ『Low cost, Low price & High return

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