仕事における「イライラしないための中2メソッド」の研究

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みなさんは職場でイライラすることはありませんか。

 

おれは、ある。

めちゃめちゃある。

気が短いのだ。すぐにかっとしてしまう。さらに、いちどイライラすると、それがしばらく続いてしまう。

これはたいへんよくないことだ。

 

イライラすると、どうなるだろうか。

たとえば外回りの仕事なら、車の扉を乱暴に閉めてしまう。運転がついあらくなる。前の車や信号が気に入らなくてさらにイライラしてしまう……そういったことがかんがえられる。

取引先にそのような態度でいるところを見られてしまったら、社外での悪評が立ち、さらに会社での評価が下がり……負のスパイラルにおちいってしまう。

 

これはだめだ。百害あって一利なし。どうにかイライラしない方法を見つけなくてはならない。

そんな方法が、じつはあったんです。

今日はとくべつに、あなただけにそのひみつをお教えしましょう。

 

 

オリジナリティのあるわるぐちを言おう

 

イライラすると、態度に出るほかにも、ついわるぐちが口をついてしまわないか。

「ふざけんな」「ばかやろう」「まじくそ」

世の中にはそういう言葉があふれている。悪態をつくこともあるだろう。SNSに書いて発散することもあるだろう。

 

だが、あるときふとおもったのだ。それではあまりにもオリジナリティがないのではないか?

成功するためには、ひととおなじようなことをやっていてはだめだ、と読んだ自己啓発本には書いてあった。そうだ。ならばひとが言わないようなわるぐちを言ってみよう。

 

そして、まず思いついたのがこれだ。

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「クソ野郎!ママのお尻にキスしな!!」

 

アメリカ映画風の言い回しである。

だが、少なくとも現実に言っているやつをおれは見たことがない。誰もがわるぐちだと知っているはずなのに。

海外ドラマの英語をそのまま使うのなら「サノバ●ッチ!」「ファッ●ン!」なんかもそうだし、小説の翻訳だと「淫●の息子!」なんてパターンがおおい気がする。

どれも実際には使われていないわるぐちだ。こういうわるぐちを使ってみてはどうだろうとおもったのだ。

ちなみに、これはあくまでも、映画や小説に出てくるわるぐち表現の一例として取り上げているだけで、差別的な意図は一切ない、ということはお伝えしておきたい。もし気分を害されたかたがいたらすみません。

 

ただ、これはなかなか過激な言葉である。SNSで書くくらいであればひと笑い取れるかもしれないが、ひとに聞かれてはこまる。

上司のことを「くそが!」と言っているのがばれたら、めちゃめちゃおこられるし出世はとうぶん絶望的だろうが、「●売の息子!」と言っているのがばれたらおこられるどころか、逆におまえだいじょうぶかと心配されてしまうのではないか。

いかんいかん、もっとおだやかな表現はないのだろうか。

 

イライラしないための中2メソッド

 

これも自己啓発本に書いてあったのだが、口に出した言葉は現実になるという。嘘でもいいから、まずはとにかくプラスの感情を口に出すとよいそうだ。プラスの言葉を言っていれば気持ちがプラスにはたらき、マイナスのことばかり言っていれば、どんどんだめになっていくのだという。

つまり、この理論がただしいのであれば、自分が怒っていることを肯定しつつ、それはいけないぞといましめる言葉を口にすればいいのではないか。

これはかんぺきだ。あらためて口に出すことで、自分の感情をちゃんと客観視できるのだ。そして自制を要求するわけだから、そんなに激しい言葉になろうはずがない。

 

そういった言葉がないか、探し求めてようやくおもいついたのが、いま現在もおれが発症中の中2病だ。

たとえばこんな感じである。

 

1. 自らの攻撃性を認めて封じる

 

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「くっ……収まれ……収まるんだ、おれのなかの『闇』よッ……!!」

 

上司や同僚に対して、ものすごく腹が立ってぶんなぐりたくなってしまったとき。おのれの攻撃性を認めたうえで封じてしまえばいい。

どうだ!理論上かんぺきな言葉のはずだ。

 

……なぜだろう。かんぺきな理論に基づいているはずなのに、ものすごくばかっぽい。

そうなのだ。中2病はばかっぽい。

理論どうこうではないのだ。怒っているときに、大真面目に言ってみると、あまりのばからしさについ、怒りがどこかにいってしまう。これは大いなる発見であった。

これをわたしは「イライラしないための中2メソッド」と名付けた。

 

2. 中2っぽく事実を述べる

 

たとえば、休日の前日に、急に客先からの打ち合わせを求める電話が入ったとしよう。

担当者であるあなたは、休みを返上して出社しなくてはならない。久々の休み、友達と映画を見に行くはずだったのに!

 

そんなときはどうするべきか。電話が切れたあと、ケータイを手に持ってこう言おう。

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「ククク……成る程。『ソレ』が貴様の選択か……!」

 

どうだろうか。なにもおかしいことは言っていない。休みなのに打ち合わせを入れたのはたしかに先方の選択である。事実を述べただけだ。なのになぜだろう、このばかっぽさは。

これは実際におれの身に起こった場面の言葉である。この日が出勤になったことによって13連勤になったのだが、ふしぎと笑えてきたので、まぁいいか、しゃーない。となった。単に疲れがたまりまくって頭がバグっていた可能性もある。

 

唯一、ぜったいに注意しなければならない点は、必ず通話が終了したことを確認することだ。

わたしは一度、このメソッドを使ったあとに、電話の奥で「……プッ」という小さな笑い声を聞いたことがある。(次の打ち合わせの時、相手も気を遣ってくれたようで話題には出なかった。穴があったら入りたかったが、それでもがんばって最後まで打ち合わせをしたのでみんなおれのことを褒めてほしい)

 

3. 世界にあいさつをする

 

朝起きたときは、仕事に向かうのがゆううつである。そもそも、働いたら負けってだれかが言っていなかったか。なんでおれたちは毎朝負けているんだ。そんな気分になってしまう。

そういうときにはこう言おう。

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「ククク……おはよう、世界。hello world.」

 

なんとなくゆううつな気分が吹き飛んでいかないか。中2病にはこういう効果がある。

我々はこの重篤な不治の病を飼い馴らすことで、己のなかのいやな気持ちを自在に操ることが出来るのだ。(きわめて中2病っぽい一文)

 

おまけ:イライラしないための小4メソッド

 

では、当初に戻って、上司のわるぐちはどうだ。

この中2メソッドには直接的なわるぐちは含まれていない。もちろん、「ククク……愚かなり。哀れな弱き者よ……!」とイキってみてもいいのだが、ざんねんながらこの場合、どうかんがえても愚かで哀れな弱者は自分のほうである。

 

そこで、半年にもわたる試行錯誤の末にかんがえついたのは、この中2メソッドをさらに飛躍させ、進化させたものだ。

上司に対して言うわるぐち。それは……

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「メガネ!」

 

これできまりだ。これこそが、中2メソッドをさらに発展させた進化系・小4メソッドである。

小学生のころ、わるぐちで「メガネ!」ということを言ったり言われたりしたことはなかったか。かんがえてみれば、単純に道具の名前である。いっさいわるぐちではない。にもかかわらず、なぜあのころはわるぐちだとおもっていたのだろうか。

つまり、これはわるぐちのように聞こえるが、わるぐちではない。わるぐちではないので、べつに上司に対して言ってもなんら問題のない言葉なのである。安心して使うことができる。

 

ちなみに、おれはむかしからメガネをかけていたので、やはりこういうことを言われたことがある。つい腹を立てて「うるせぇ裸眼!!」と言ってやろうとおもったが、「いや、これはよけいにばかにされるやつなのではないか」とおもって言わなかったのだ。どうだ、えらいだろう。子どものころのほうがまだ賢かったような気がしないでもない。

ちなみに弊社の上司はメガネをかけていない。メガネをかけているのはおれのほうだ。だが、おびえてはいけない。ちゃんとあの小学生のころの発音で。「メガネ~!」と言ってやるのだ。

 

……いや、それはさすがにいやだ。どうしてもこまるというのであれば、「おまえの母ちゃんでーべそー!」でもよしとしよう。

これもそうだ。でべそであることはわるいことではない。ましてや、本人とは関係のないお母さんのことである。いったいなにがいけないんだ。あのころのおれたちは、どうしてこれがわるぐちになるとおもったのだろうか。

 

このように、中2だけでなく、小4メソッドもうまく使い分けていただければいいとおもう。

ただ、わるぐちではないが、聞かれるとめちゃめちゃはずかしいことには変わりないので、ひとのいないところでこっそり言うのがいいとおもう。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。ばかっぽさで自分を笑わせ、イライラを打ち消す中2メソッドと、わるぐちを言わずにわるぐちを言った気分を味わえる小4メソッドの誕生である。

うまくこれらを使いこなして、みなさまがストレスのすくない社会人生活を味わえるよう、心から願うかぎりである。

もし、あらたな言葉を見つけたら、Twitterで#中2メソッドを付けてつぶやいていただけたらとおもう。

 

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出社したときのいやな気分を解消すべく、「おはよう、仕事。hello work.」と言ってみたら、さらに働くのがいやになってしまったので、中2メソッドを使う場面には注意が必要だ。

 

(おわり)

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少年B
少年Bライターのようななにか
愛と意識のひくさをネット上にたれながすいきもの。身体はラーメンと肉とぶどうでできている。紙芝居屋のアルバイトをしていた過去がある。
個人ブログ『Low cost, Low price & High return