こんにちは、ざわです。真顔で失礼します。
先日、地元の岩手からヒッチハイクで東京まで帰ってこようと思ったんですけど、色々あって断念しちゃったんですよ。
てか、ヒッチハイクむずくないですか? いつまで待っていればいいのか? 目的地までたどり着けるのか? そもそも車止めてくれる人なんてこの世に実在するのか?
不確定要素が多過ぎます。こんな状態でヒッチハイクに望むのはリスクが高すぎやしませんか?
そもそもヒッチハイクの成功率はいかほどなのでしょうか。
2017年、ファビアン=コッツ博士によるメタ分析では、以下のような結果が出ているとのことです。
2017年、ファビアン=コッツ博士が行ったメタ分析*によると、車を止めてくれる確率は男性ヒッチハイカーでは5.71%、女性では12.57%。
(参考:The base-rate of hitch-hiking success and its moderators: A meta-analysis)
なかなか厳しい数字ですね。
20台に1台が止まってくれるようですが、目的地まで乗せてってくれるか?となってくると確率はさらに下がりそうです。
今回は、ヒッチハイクの成功確率を少しでも高めるため、ヒッチハイクにまつわる研究をご紹介します。
この記事を参考に、あなたも明日すぐにヒッチハイクを試してください。明日すぐにですよ。
1. 服装とヒッチハイク
車が止まってくれるかどうかは、ドライバーから見た第一印象が最重要と言ってもいいでしょう。
2010年のニコラス=ゲゲン博士による研究によると、見た目とヒッチハイクの関係について以下のようなことが分かったそうです。
5人の女性に[黒、白、赤、青、緑、黄]のTシャツを着てヒッチハイクをしてもらったところ、赤い服を着ていた女性に車を止めてくれる男性ドライバーが最も多くなることがわかった。なお、女性ドライバーに対しては優位な差はでなかった。
(参考:Color and women hitchhikers' attractiveness: Gentlemen drivers prefer red)
赤は、女性の性的な魅力が増す色といわれています。それゆえに多くの男性ドライバーが車を止めたのでしょう。
残念ながら、男性の服に関してはとくに言及されていなかったです。
2. おっぱいとヒッチハイク
見た目がヒッチハイク成功率に影響を及ぼすことは分かりました。
「じゃあもしかして、おっぱいも関係あるの?」 聡明なる読者の方々につきましてはそうお考えのことでしょう。
お答えします。関係あります。
またまたニコラス=ゲゲン博士になりますが、彼が2007年に行った研究として以下のようなものがあります。
同じ女性にカップ数の変えられるブラジャーを使用してヒッチハイクを行ってもらったところ、カップ数の増加と停車してくれる男性ドライバーの増加に関係が見られた。しかし、女性ドライバーの停車率には変化はなかった。
やはり大きい方が目立つからでしょうね。
おっぱいに対して、男性の股間のサイズとヒッチハイクの相関関係についての研究はまだなかったです。今後の研究に期待ですね。
3. 化粧とヒッチハイク
ニコラス=ゲゲン博士は、化粧とヒッチハイクの関係も研究していました。ゲゲン、めっちゃヒッチハイクについて研究してる。
4人の女性(20~22歳)に化粧をしている場合、していない場合でそれぞれヒッチハイクを行ってもらった。
化粧をした場合、化粧をしなかった場合と比べて男性ドライバーが停車する確率が増加した。なお、女性ドライバーの停車率に有意差はなかった。(参考:The Effect of Facial Makeup on the Frequency of Drivers Stopping for Hitchhikers)
ここまでで、メイクをした赤い服の巨乳女性がヒッチハイクに向いていることがわかりました。
4. 髪色とヒッチハイク
さらにニコラス=ゲゲン博士は、女性の髪色とヒッチハイクの関連についての研究もしています。ゲゲン。
5人の女性(20~22歳)に黒、茶、ブロンドそれぞれのウィッグを被ってヒッチハイクを行ってもらった。
女性ドライバーの停車率は髪色によって有意な差は確認できなかった、男性ドライバーはブロンドの女性がいた時に車を止める確率が高いことがわかった。
ブロンドですかー。これはフランスの研究なんで日本だと微妙かもですねー。日本なら普通に黒になるのかな。
ちなみに男性の髪色に関する研究はないです。
ここまで、女性のヒッチハイカーが停車率を上げる方法はわかってきましたが、男性ヒッチハイカーに有益な情報がほとんど出てきていません。
……しかし!ようやく男性にも関係ありそうな研究を見つけました!
5. 天気とヒッチハイク
ニコラス=ゲゲン博士も、たまには実験協力者に男性を使うことがあるようです。ただの女好きではないのです。
男女2人づつ、計4人に曇りの日と晴れの日、気温は20度から24度の間と条件を合わせてヒッチハイクを行ってもらった。
晴れの日の方がヒッチハイカーの性別に関わらず停車率が増加することがわかった。(参考:Hitchhiking and the ‘Sunshine Driver’: Further Effects of Weather Conditions on Helping Behavior)
いやでも、天気って……。自分じゃどうしよーもないじゃん。
他に手はないのか……?!
6. 笑顔とヒッチハイク
ニコラス=ゲゲン博士による、笑顔とヒッチハイクに関する研究がありました。
こちらも男性に関係があります。
男女2人ずつ、笑顔と真顔の場合でヒッチハイクしてもらった。
結果は女性ヒッチハイカーが笑顔の時に、男性ドライバーの停車率が上がった。他の条件に有意差は認められなかった。
男は笑っても意味ないみたいです。期待できそうな研究だっただけに残念……。
笑顔は疲れるし、男は真顔でヒッチハイクした方がよさげですね。
……笑顔でもダメか。
ないのか……男でも使えるヒッチハイクハックは!
7. 男性ヒッチハイカーは〇〇を持つと、女性ドライバーの停車率が8倍になる!
……見つけたぞ! ついに、最強のアイテムを!
男性ヒッチハイカーは”とある条件下”において、通常時と比べて男性ドライバーの停車率が約2倍に増える! 女性ドライバーにいたっては、なんと約8倍だ!
そもそもこの研究は、女性ドライバーが男性ヒッチハイカーを拾ってくれる確率が低すぎる問題を解決するために行われたようだ。
そして研究者はもちろんニコラス=ゲゲン! ありがとう!ニコラス!愛しているぞ!ゲゲン!
この研究では男性3人、女性2人に”あるもの”を持たせてヒッチハイクを行ってもらったようです。
まず、何も持たない状態の停車率は以下のとおり。
男性ヒッチハイカーに対して、男性ドライバー:6.8%、女性ドライバー:1.3%が停車。
女性ヒッチハイカーに対して、男性ドライバー:12.3%、女性ドライバー:7.2%が停車。(参考:SayitwithFlowers...toFemaleDriversHitchhikersHoldingFlowersandDriverBehavior)
1.3%って…。低すぎる。
やはり”最強のアイテム”は必要不可欠。
ヒッチハイカーが”最強アイテム”を手にした場合、ドライバーの停車率は以下の通り。
男性ヒッチハイカーに対して、男性ドライバー:13.6%(約2.0倍)、女性ドライバー:10.5%(約8.1倍)が停車。
女性ヒッチハイカーに対して、男性ドライバー:10.7%(約0.9倍)、女性ドライバー:8.2%(約1.1倍)が停車。(参考:SayitwithFlowers...toFemaleDriversHitchhikersHoldingFlowersandDriverBehavior)
お分かりだろうか?
女性ヒッチハイカーを、”最強アイテム”を手にした男性ヒッチハイカーが上回ってる!男の性欲に勝る力をそれは持っているのだ!
「早く教えろよ!」
きっと知的好奇心に溢れたあなたはそう思っていることだろう。
いや、しかし待ってくれ。
僕は”これ”を持ってヒッチハイクするのには少し抵抗があるのだ。きっとシャイなあなたも躊躇してしまうのではないかと思う。
これはおそらく、ロマンチックな運命の出会いを演出するためのアイテムなのだ。ちょっと引いてしまうほど、すんごいキザなアイテムなのである。
この先は、「女の子に拾ってもらうためなら手段を選ばない」そんな覚悟のある人だけ読んでほしい。
いいか、言うぞ。
気になるその最強至高のアイテムとは……!
花束!!!!!
ちなみに誰も止まってくれませんでした。
(おわり)