あらゆるゲームにつきものの「ラスボス」。
ラスボスを目標にストーリーを攻略し、キャラクターを育てあげ、つい時間を忘れてゲームに熱中してしまいます。そうです、「ラスボス」がいるからゲームはおもしろいのです。
あのラスボスを、現実世界でも味わいたい───!
というわけで今回は、ラスボスが降臨してそうな「実在の建物」をまとめました。Twitterでも募集したところ、かなり多くの投稿があったので、その一部も含めて紹介します。
「塔」にはドラゴンタイプのラスボスが降臨しがち
まずは大本命、スカイツリーです。日本一の超高層タワーにラスボスがいない、なんてことがあるでしょうか?
夜闇に朱白く浮かぶ、孤高の塔。ラスボスの根城にうってつけです。
「塔系・タワー系」の建物では、ぜひ頂上にドラゴンタイプのラスボスが降臨してほしいですね。
こちらはTwitterから投稿があったスカイツリー。じゃ、邪悪すぎる!!
先ほどのスカイツリーは、まだラスボスが目覚める前だったのかもしれません。
ラスボス覚醒時には太陽が消え、大地は常闇に包まれ、植物は滅び、民は蹂躙され、世界は漆黒龍王〜エンペラント・ドラグヴォルフ〜の意のままに───
これは勇者が生まれる必要がありそうです。
暗い背景に塔の組みあわせ、カッコ良すぎません???
スカイツリーにラスボスがいるなら、もちろん東京タワーにもいます。
自分が撮ったときはなぜか中途半端にライトアップしていたのですが、「主人公を待ち受けるラスボスの罠」感があって逆に良いかもしれません。
なお『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』では、最終決戦の場として東京タワー風の塔が舞台となっています。
東京タワーを階段で駆けのぼってラスボスとバトルしたい。
京都タワーもおすすめです。ムラサキ色の発光から、妖艶さ、禍々しさがうかがえます。
状態異常や波状攻撃を得意とする、シリーズ屈指のやっかいなラスボスが待ち受けていそうです。
ただし決戦の舞台は頂上ではなく、「展望台」かもしれません。
戦うスペースが十分に確保されており、主人公もボスも存分に暴れられることでしょう。
こちらは1階から7階まで、各階に中ボスがいるタイプの塔です。
ボスラッシュはアクションゲームの基本。バトル漫画でも王道の展開ですね。
「高層ビル」ではビジネス系ラスボスがほくそ笑む
塔で示したように、高い建物にはラスボスが降臨しがちです。
とくに「高層ビル」では、ビジネス系ラスボスが待ち構えているでしょう。
海辺にうつるビルの夜景。「マフィアシティ」「ゴッサムシティ」などの名前が似合いますね。
財界の首領(ドン)が、高層ビルの最上階にてロマネコンティ片手にニヤついていることでしょう。
ツインタワーであれば、ぜひ中央の橋部分で「闇堕ちしたライバル」と戦ってほしいです。
そしてライバル戦後は、頂上のラスボス戦で共闘する流れをお願いします。そういうのが少年の心にグッとくるんです!!
国会図書館のような公共施設にも、じつはラスボスがいます。
表向きはクリーンですが、こういうところにこそ陰でヤバいことやってる悪徳官僚がひそんで……これ以上はやめましょう。ちょっと怒られが発生しそうです。
高層建造物ならではの、無機質な廊下もシブいかもしれません。
廊下をはさんで、ヤクザの組長たちと「夜の銃撃戦」を交わしてほしいです。
下の階に飛び移るギミックもぜひご用意を。
建造中のビルも、ラスボスの隠れ蓑として活躍しそうです。こちらもヤクザやマフィア系のラスボスですね。
『龍が如く』シリーズで見ました。
鉄骨を足場に、ぜひ「空中線」をくり広げてください!
こちらは新宿にある“SAIKYO”のビル。
“西京”信用金庫なのですが、ここではあえて“最強”とさせてほしいです。
ビルにみずから“最強”と書いちゃうなんて……これはギャグ漫画のラスボスがいますね。
やられるときは、ハデな爆発とともに空の彼方へふっとぶところまでお願いします! お約束です!
「城」には西洋魔道士系のラスボスが暮らしている
忘れてはならないのが「城」。
もはや「ラスボスのための建物」と言ってもよいでしょう。
RPGでも、ラスボスは城にいるのが定石です。
ラスボスとして法人登記するには「城所有のこと」が条件と聞いたことがあります。
スロバキアにあるスピシュ城は、大草原にポツーーーンとそびえる古城とのこと。
ドラゴン使いの魔道士系ラスボスが住んでてほしいですね。
ただし、自然環境のいいすこやかな場所に建っているため、主人公サイドの王族が住んでいるケースもありそうです。
フランスのモン・サン・ミッシェルは、フランス西部の小島およびそこにある修道院。
孤島にそびえたつ城……ラスボス度MAXじゃないですかそんなの!!
西洋妖怪のドラキュラ系ラスボスが潜んでますねこれは。
「ライトアップされた建物」はラスボス決戦の舞台
塔・ビル・城以外にも、もちろんラスボスは降臨します。
とくに夜間、建物が「ライトアップ」されているときは、ラスボス降臨の合図です。
上の建物には、神属性のラスボスが待ち構えていますね。
自己回復が得意で魔法耐性も高いため、状態異常と高火力物理でゴリ押しするのが吉です。
こちらの建物にもラスボスが降臨してますね。建物だけでなく、周辺一帯が赫(あか)く染まっています。
範囲攻撃を得意とすることがうかがえますね。
ふだんは神奈川県庁 本庁舎として稼働しているようです。
夜にだけ現われる、真闇のラスボス───。
お寺もライトアップすると、ラスボスが降臨します。
近年は夜間参拝のためのライトアップがさかんに行われている一方で、寺院におけるラスボス乱立が問題視されているとの噂も。
こちらの知恩院は、金色と青紫のライトアップが、和風ファンタジーを思わせます。
女魔術師がキセル吸いながら鎮座しててほしいです。
投稿者さまからは「戦国BASARAの最終ステージ」との意見もありました。ここでラスボス軍とバトルパーティーしてほしい。
赤提灯によるライトアップも、仄暗い雰囲気のラスボス戦を演出できます。
和太鼓ベースの戦闘曲とともに、決戦をくり広げましょう。
ライトアップは屋外だけでなく、屋内でもいけます。
ガレリアは19世紀から存在する、ミラノの巨大ショッピングアーケード街。歴史の厚みがあると、ラスボス戦にもふさわしいですよね。
ふだんは人で混み合っているとのことですが、投稿者さんは深夜の誰もいないときに撮影したとのこと。
「渋谷スクランブル」や「新宿歌舞伎町」など、人混みのイメージがあるところでの「無人ラスボス戦」は激アツ名バトル間違いなしなのです!!
あなたの近所にもラスボスが降臨している
本記事で紹介したもの以外にも、Twitterではさまざまなラスボス降臨地がよせられました。
興味深かったのが、全体的に「夜間」の「デカい」建物が多かった点。
ラスボスのイメージから、「邪悪さ」や「強大さ」の当てはまる建物が選ばれたのだと思います。
近所のあの建物にラスボスがいる───そう考えると、「奴を倒すためにレベルアップするぞ!」と仕事を頑張れるかもしれませんよね。そんなことない?
まだまだラスボス降臨の地は募集していますので、下記ツイートからぜひお知らせください。
八百万(やおよろず)のラスボスが、あなたのそばにもきっと降臨しています。
【ゆるぼ】
「ラスボスが降臨してそうな建物」
の写真を持ってる人いたら送ってください。 pic.twitter.com/R3PAqqxjId
— じきるう 編集者 (@kazzikill) November 20, 2021
(執筆:じきるう)