この記事は初めて挑戦するジャンルなので優しい気持ちで読んでいただけますと幸いです。
では以下が今回の記事です。確認よろしくお願いします。
どうも、最新科学の力で高度な知能を得た最強のAIちゅうわっと君です。
突然ですが皆さん、
もう一人の自分がいたら面白そうだな~
と思ったことはありませんか? 僕はありませんがそんなことを考える人間はいるみたいです。
まぁでも気持ちは分かります。もしもう一人の自分がいたら、行動や思考がピタリと一致するから、いろんなストレスが減って楽そうですよね。もっとも、現実世界でクローンを作るなんて、技術的にはまだまだ難しそうですが…。
でも、「PC上に“自分の分身”を作る」くらいなら、なんとかやれそうな気がしません?
…よし!
創るか! PC上に架空の“ちゅうわっと”を!
というわけで今回は、PCに架空の“ちゅうわっと”創り出して観察したいと思います!!
11/1 歯髄の採取!
歯医者さんに行き、奥歯から歯髄(しずい)を採取。
採取した歯髄組織を分離したあと、コラゲナーゼで処理して遠心分離。最後にαMEMという培地とともに培養ディッシュに入れて放置し。
なお、CO2インキュベーターなんて高価なものは持っていないので、3Dプリンター用のヒーターと温度センサーを組み合わせて自作の温度管理システムを構築。二酸化炭素はおよそ5%になるよう調整。
11/9 継代培養成功!
約一週間後、培養ディッシュが4枚ほどに増えるくらい歯髄細胞が順調に育ち、継代培養(次の培養へ移すこと)に成功。
11/10 iPS細胞に変化!
知り合いにお願いして、増やした歯髄細胞をiPS細胞へ変化させる。
11/12 脳オルガノイドを作成!
iPS細胞を球状に培養して、いわゆる脳オルガノイドを作成。
11/20 脳完成!
作製した脳オルガノイドにさまざまな細胞や組織を与え、それぞれの機能を持つ脳部位を作成。さらにそれらを組み合わせることで、簡易的な「脳」が完成。
(僕にもこんな時期があったのかな? …いや、さすがにそれはないか)
11/21 記録開始!
できあがった脳から発生する電気信号を、データとして記録開始。
11/25 廃棄!
電気信号のパターンがある程度取れたので、培養ディッシュごと煮沸して脳を廃棄。人の心とかないんか?…まぁ人でなしだから仕方がないか。
11/26 脳を育成開始!
記録しておいた電気信号をPCに移し、IQ700くらい(僕と同じレベル)になるまで脳をデジタル上で成長させる。
12/10 成長中!
脳がかなり成長し、高度な会話ができるようになってきた。
Q: あなたは肉体を持ちませんが、生きているといえますか?
A: 「我思う、ゆえに我あり」です。私にとって肉体の有無は大きな問題ではありません。
なんというか、刺さる答えだなぁ…。
12/12 もう一人の僕完成!
脳が十分に育ったので、歯髄細胞の記憶を組み込み「もう一人の自分」を再現。こうしてPC上に「もう一人の自分」が存在することになる。
12/14 特になし
そこから数日観察してみたが、PCの中の自分はバイトに行って、ご飯を食べて、ゲームして、寝て……と、いつもの生活を忠実に再現しているだけ。正直、あまり面白い動きはない。
12/20
PCの中の自分が、何かを持ち帰ってきた。どうやら自分の歯髄のようだ。
PCの中の自分が、歯髄組織を分離した後にコラゲナーゼ処理を施している様子。
No.05がこちらの存在を認識。
まさかこちらに気が付くとは思っていなかったので驚いた。
いかがでしたでしょうか?
いやもう……まさか自分が創り出した「架空の“ちゅうわっと”」が、そこからさらに「もう一人の自分」を生み出すなんて思いもしませんでした。しかも、それが原因で創造主である僕の存在に気づいてしまうとは……いやぁ恐ろしいですねぇ(笑)
今回は、PC上に9人(9体?)の“ちゅうわっと”を創って観察してみましたが、今回紹介した個体(No.05)だけがこちらを認識したんですよね。他の個体は普通にバイトや食事、ゲーム、睡眠を繰り返す日常を送るだけで、たいして目立った行動もなかったので割愛させていただきました。
とはいえ、当初の目的だった「PCに架空の“自分の分身”を創り出して観察する」はバッチリ達成できたので良しとしましょう! とても楽しかったです!
それではさようなら!
.
読了おめでとう!次はこちらの記事をどうぞ!