ヨーロッパ、行きたいですよね。

うぐぐ……。
まず、時間がかかる。直行便でも片道10時間以上。
そしてお金もかかる。最安の時期なら、行き先次第で10万円を切ることもできるけど……。
でも、ヨーロッパ気分を味わうだけなら、別に海外旅行とまで行かなくともなんとかなるのでは?

▲横浜・関内とか好きですよ
日本にも、欧風な建築物は数多くあります。横浜とか神戸とか。
さらにいうと、ヨーロッパとゆかりのある有名な観光地や歴史的建造物だけでなく、隠れたヨーロッパ風の建物が街中には意外とたくさんあるのです。いわば「はぐれヨーロッパ」、さらに雑にいうなら「偽ヨーロッパ」でしょうか。
というわけで、今回は東京近辺の街中に存在するヨーロッパっぽいところを巡り、ヨーロッパ旅行をした気分になってみたいと思います。
それでは、偽ヨーロッパの世界へトリップです!
1. 汐留 イタリア街

もしかしたら割と有名な場所かもしれません、汐留にあるイタリア街です。
汐留の日テレやら何やらの地帯から南下していくと、突然このカラフルなエリアに行き着きます。
交通の要所・新橋駅から歩いていける距離なのも◎。

面白いのが、ここにあるのはオシャレなテナントだけではないところ。
もちろんカフェやレストランもありますが、なんとココイチがあります。

▲どんなにカッコよくてもココイチ
たぶん、日本で一番オシャレなココイチではないでしょうか。
極めつけは、競馬好きのおじさんたちの聖地・JRAのビルもあります。

▲ウインズ汐留 JRA。もちろんオシャレ
このビルの辺りだけは結構な数のおっちゃんを見かけるのですが……居心地悪くないのかなあ、おっちゃんたち。
オシャレな広場にぞろぞろ出てくる俯き気味のおっちゃんたちの姿は、なかなか見応えあります。
そんな感じで、デートに来たのカップルから馬券を手にしたおっちゃんまで、たくさんの人が行き交う楽しいエリアです。
ちなみに自分は好きすぎて、何の用事もないのにこの1年で5回くらい来ています。

▲あ〜こういうヨーロッパあるある〜な写真
ちなみに忘れてはならないのが石畳。
ヨーロッパの古い街=石畳というイメージは強いと思います。お約束を外さないところが偽ヨーロッパの鑑といえるでしょう。
2. 川崎 ラ・チッタデッラ

「川崎」のイメージに対し、真っ向から勝負を仕掛けているこの場所。
というか、この辺りの区画だけ世界観がまったく異なります。

▲ヨーロッパ感のある景観
テーマパークに近い扱いですが、街のど真ん中&無料で歩ける場所です。
複合商業施設なのですが、一番のメインは映画館・川崎チネチッタでしょうか。

▲川崎チネチッタ
そもそも川崎が古くから映画館の街だそうで、そのシンボル的存在なのでしょう。どうしてイタリア風なのかは分からないですが。
ちなみに川崎チネチッタ、特筆すべきは音響システム「LIVE ZOUND」による圧倒的なハイエンドサウンド。自分はこれを体験するためにわざわざこの映画館に行くこともあります。ボヘミアン・ラプソディ良かったですよ〜。
映画が終われば、美味しいイタリアンを食すも良し。ショッピングをするも良し。
自分のように、いつ使うのか分からない詐欺写真を撮るも良し。

▲それっぽい詐欺写真。おおよそ、日本語を回避するのに成功(全部は無理)
あ、川崎 ラ・チッタデッラも大部分が石畳です。
3. 高輪 プリンセスガルテン

あの品川駅から南西に歩くこと数分、住宅街の中にこんなドイツ風の場所が現れます。
この一画にはコンサートホールやレストランがあるのですが、オーナーの趣味でこのような場所が生まれたのだとか。ドイツのローテンブルク風らしいです。

品川なので、電車乗り換えついでに寄ってもいい感じです。
ちなみにこの写真を撮ったとき綺麗なお姉さまたちが先客におり、二人で撮影会を楽しんでいました。やっぱり知っている人は知っているんだなあ。

▲お姉さまたちを写さないようにギリギリで撮った
そうそう。当然、石畳です。
4. 自由が丘 ラ・ヴィータ

オシャレタウン、自由が丘の住宅街の中にも偽ヨーロッパがあります。
通称「自由が丘のヴェニス」と呼ばれるこの場所は、洋菓子店のオーナーが作った商業エリアである……と、どこかで見ました。信憑性はハテナです。ヴェニスである理由も不明です。

▲「禁煙」の文字がわずかに残念
高級革製品の専門店やヘアサロンなどがあったりするらしいのですが、残念ながら自分の人生では1ミリもお世話になる機会が見つけられそうにないです。
というか自由が丘に用事がそもそもないので、このときもラ・ヴィータを見るためだけに立ち寄りました。
人生間違えているような気がするよホント。

▲フィルタをかけるといい感じ
言うまでもなく石畳です。
5. 有明 アニヴェルセル東京ベイ

お台場のお隣、有明にあるこの場所。
実はここ、結婚式場として使われています。ただ、ショッピング施設を有すること、自由に出入りできることから今回ピックアップしました。
ヨーロッパ風である歴史的な経緯もとくにありません。埋立地だもの。
広い敷地にはイギリス館、フランス館、イタリア館とヨーロッパのオールスターが揃っています。

▲奥行きをほのめかして欧風アピール。ほのめかし系
ふざけた紹介をしていますが、こういう結婚式場って実はけっこう好きなんですよね。
大阪港や千葉港のあたりにもヨーロッパ風の式場があり(気軽に敷地内に入れる場所ではないと思うので今回は割愛)、外観の写真をパシャパシャ撮るくらいには好き。
中も見てみたいなあ。めちゃくちゃ綺麗なんだろうなあ。誰か式挙げてくれないかなあ(他力本願)。

▲ああ、「広場に噴水」あるある〜
石畳。
6. 横浜 中川駅周辺

……どこ? という感想はごもっとも。
自分も場所を覚えていなくて調べ直したくらいです(すみません)。
横浜市都筑区、横浜市営地下鉄ブルーラインの中川駅。
ここは、駅前の一画がドイツ風の街並みになっています。
都筑区にはドイツ人学校があったりする関係で、横浜でもドイツ人が多く住むエリアとのこと。そのため、この辺りがドイツ風であるのには納得がいきます。
それでも駅前をこんな風にするなんて、なかなか粋じゃないですか?

▲ちょうど雪が降っていました。郵便局もいい感じ
覚えてないけど、もう石畳でいいんじゃない?
まとめ
そんな感じで、今回は6つの偽ヨーロッパをご紹介してまいりました。
他にも、ヨーロッパ風の公園やアウトレットもよくあります(アウトレットって海外風にしがちですよね)。テーマパークなども入れるとすれば、まだまだ増えます。
そう、今回挙げた場所は氷山の一角に過ぎないのです。
ちなみに偽ヨーロッパには以下のような特徴があることに気がつきました。
- 石畳
- 欧風の建物が同じ高さで連なっている
- 建物に囲まれた広場、または噴水を有する
- 建物が比較的カラフル
- 外の無関係な街が見えづらい
とにかく、石畳ははずせません。

▲恵比寿ガーデンプレイスはどうするか迷った
色々とツッコミを入れながら紹介しましたが、やっぱりこういう場所が好きみたいです。
憧れのヨーロッパの地は遥か彼方。でもこういう場所が生活の中にあれば、心も少し安らぐ。ぼんやり眺めたり、何気なく写真を撮ったり。
そうそう、もし何か情報をお持ちでしたら、#偽ヨーロッパのTwitterタグで教えていただければ幸いです。
ネットですぐに見つかる範囲は結構把握していますが、知らない場所もまだたくさんありそうなので!
すごい、日本の住宅街とはとても思えなかった #海浜幕張 #幕張ベイタウン pic.twitter.com/ezfKzZqwQE
— 倉海葉音@秋M3 ク-33b (Musique au lait) (@hano888_yaw444) January 12, 2019