レモンサワーが好きだ。
もはや「とりあえずビール」ではなく「とりあえずレモンサワー」を信条とし、週5は飲んでいる。あとの2はハイボールだ。
そんななか、ネットでなにげなく“レモンサワー”とググった……いや、ヤフーで検索したところ、ちょっと目を引く検索結果が出た。
私の目の届かないところでそんなフェスティバルが開催されていたとは!
日本酒やビール、焼酎のフェスはわりと聞いたことがあるが、レモンサワーのみのフェスティバルって門戸が狭すぎやしないか。
ライムやカルピスの力を借りなくて大丈夫なのだろうか。
こっちが不安になってくる。
私の住居は大阪にあるのだが、大阪開催の期間は5月10日〜12日。
ありとあらゆる万障を繰りあわせた末、仕事が終わるや否やわれわれ取材班は現地へ飛んだ。
正確には一人でJRと地下鉄を乗り継いで現地へ向かった。
『レモンサワーフェスティバル』を短時間で満喫する
5月10日(木)1日目
時間は20時までで、ラストオーダーが19時30分。
仕事が終わって3倍界王拳で向かっても18時30分の到着である。
実質の制限時間は1時間だ。
そのもくろみ通りスーパーサイヤ人のまま18時30分に到着したのだが、会場はすでに人であふれかえっていた。
会場には計8ブースが出店しており、台湾料理の「台風飯店」、たこ焼き処「蛸の徹」、串かつ「ヨネヤ」、炭火肉酒場「肉まる」、焼屋「安東」、京都の「酒場エビス」、レモンサワーを愉しむお店「彩園」、さらに特別出店として100通りのレモンサワーを楽しめる「宝酒造」といった大阪・京都の名店がラインナップされている。
さて、持ち時間は1時間である。
なるべく行列の少ないブースをと吟味していると、まさかのまったく並んでいないブースがあったので人混みをトリプルアクセルで避け、華麗に着氷する。
しかし「サワーのサーバーが故障したので食べ物しか出せないんです」との回答が。
レモンサワーのイベントでレモンサワーがないとは……。
心の中で合掌し、となりのブースへ。
並んでみたはいいものの、待てど暮らせど列は進まない。
だがこれが行列の醍醐味である。待ち時間も含めてのフェスティバル。
“家に帰るまでが遠足”と同じシステムだ。たぶん。
結局30分並び、19時10分に順番が回ってきた。
最初の画像とくらべて日が暮れているのがわかるだろうか。
ここからまた別のブースに並んだらラストオーダーに間に合わないだろうと、もはや肉まると心中する覚悟で注文。
一杯じゃ足りないので、サワー2つと牛タンをオーダー。
さもお二人さまのようだが、おひとりさまである。
まずは裸レモンサワーから。
通常レモンサワーならカットレモンが添えられているが、これはレモンがまるごと入っている。
なんというぜいたく。セレブの飲み物だ。
ではさっそく飲んでみよう。
やはりレモン丸ごとはクエン酸の量がはんぱないぜ。
居酒屋で飲む生レモンサワーよりはるかにすっぱい。すっぱうまい。こんど家でもやってみよう。
続きましてフローズンレモンサワー。
こちらはすっぱさもさることながら、奥歯にしみる冷たさだ。知覚過敏じゃなくてよかった。
真夏のビーチで飲んだら「レモンサワー最高!」と雄叫びをあげるだろうな。
そして牛タン。
牛タンは焼肉屋さんなどでレモンを絞って食べるので、やはりレモンサワーに合う合う。
コリコリという歯ごたえを堪能してレモンサワーを流し込むとたちまち口の中はパラダイス銀河である。
ようこそここへ、踊ろうよパラダイス。
900円という値段に見合った美味しさは、まさにしゃかりきコロンブスだ。
レモンサワー2杯と牛タンはあっというまに胃袋におさまり、もう一回並ぼうかと徘徊してみるもまだまだ行列は続くよどこまでも。
長蛇どころか長さでいえば龍である。長龍。ロングドラゴンがあちらこちらに。
ついにはラストオーダーの時間となり、列の最後尾にピリオドが打たれた。
閉店である。
やはりはじめにレモンサワー二杯頼んでおいて正解だった。
しかしながら美味しくいただいたとはいえ、結局8ブースのうち1ヶ所でしか飲食していない。
まったくもって不完全燃焼だ。
このやりきれない思いはどうすればいいのだ。
5月11日(金)2日目
昨日のやりきれない思いと恋しさとせつなさと心強さを胸にふたたび参上した。
だが本日も仕事帰りのため、昨日と同じく制限時間は1時間しかない。
さらにいえば花金ということで、人の多さは昨日の比ではないぞ。
昨日サーバーが故障してたヨネヤさんへ。
こちらは串かつ1本140円、レモンサワー350円、串かつ2本とサワーのセットで600円。
他と比べるとわりとリーズナブルな価格設定だった。
迷わずセットを2つ注文。念のため言っておくけど今日もひとりですよ。
このヨネヤさんは創業70年以上の昔ながらの串かつ屋である。
1日目に飲んだものと比べると非常にシンプルな見た目だが、飲めばキリッと辛口なレモンサワーと串かつの相性はバツグンだった。
おだやかな気候の中、屋外で串かつを食べる。100人中97人が最高と答えるシチュエーションだ。
これが「帆立となんとかのジュレ」みたいなオシャレメニューならこうはならなかっただろう。いや、それもおいしそうだな。
割引券をもらったので、今度ヨネヤさんの店舗にも行ってみたいと思う。
そうこうしている間に暮れなずむ空。
だがレモンサワーを求める人の群れはとどまることをしらない!
残念ながら2日目も1ブースしか並べなかった。
こうなったらまた最終日に再々リベンジだ。
明日は土曜日なのでさらにタフな戦いになると思われるが、のぞむところである。
ちなみに明日も出勤日だが、弊社は土曜日に限り16時が定時なのでもっと回れるぞ! と思ったら最終日は18時までとのこと。
やっぱりギリギリだ。
5月12日(土)3日目
残業で間に合わず。
まじかよ。
かくしておれのレモンサワーフェスティバル2018 in OSAKAは幕を閉じた。
総括
2日間でレモンサワー4杯と牛タン、串かつ4本というじれったい結果だったが、レモンサワーフェスティバルに参加した時間はかけがえのないものだ。
この体験、プライスレス。合計2,900円分飲み食いしたけど。
以上の結果をふまえ、レモンサワーフェスティバルを短時間で満喫する方法は…
いちどに持てるだけ買おう。
この一点である。
その他、得られた知見をまとめると、
- 平日は有給を使うか早退して開場から行こう
- 友達と参加して手分けして並ぼう
- レモンサワーおいしい
ということである。当たり前!
2018年度のレモンサワーフェスティバルは全国各地で開催されている。
東京・大阪は終わってしまったが、まだ参加するチャンスは残っているので、ぜひご家族、お友達、ご近所さん、メル友をお誘い合わせのうえ、もしくはひとりでも会場へ足を運んでレモンサワーのネクストステージを体験してほしい。
ちなみに出店しているお店は当然のことながら場所場所で違うので、事前にチェックして臨もう。
来年は仕事さぼって行くぞ!
(おわり)
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