やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。でも、この記事タイを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、この記事を書いたんだ。じゃあ、注文を聞こうか。
(引用:バーボンハウス)
こんにちは、Webメディア編集者のじきるうです。企業メディアと趣味メディアの2つを運営しています。
バーボンハウスネタがわかる人、こんど飲みいきましょう。
先日、友人から「Webライターとして稼いでいきたいんですけど、どんな資質・能力が必要ですか?」と聞かれました。
そのときにお答えした内容を、せっかくなのでこちらの記事でも書いておきます。Webライターを目指す人にとって、何かの参考になれば嬉しいです。
Webライターは稼げねぇぞ
まず大前提ですが、Webライターは稼げない。そりゃもう、びっくりするほど稼げない。
ボクは現在、企業所属の編集者として毎月決まったお賃金をいただいてます。そんなボクも、かつてはフリーのWebライターでした。
ボクが初めてもらった執筆案件は、文字単価2円(1記事3,000字で6,000円)。
いやたぶん、初めてにしてはそこそこ貰っていたほうかなと。(なぜ文字単価2円スタートできたかは後述します)
いやしかし冷静になってほしい。文字単価2円て。
たとえば大学の卒論はみんな20,000字くらいは書くと思いますが、それを文字単価2円とすると40,000円です。
40,000円もらえたら、あなたは友達の卒論を代筆できますか? 「できる」って即答したあなたはライター向きですおめでとうございます!
……もちろん実績を重ねるごとに単価は上げていけますが、それでも文字単価10円あたりで天井が見えてくるんじゃないかなと。20,000字の卒論なら、200,000円。おお、これならWebライターやっても悪くないかな?
とはいえ、そもそもそこまで高単価の案件は極めて希少かつ高難度です。超人気Webライターでもそんな案件は数を持ってないでしょう。
文筆業の3人に1人が年収200万円未満
ちょっとデータを見ていきましょうか。
2019年に行われたマイナビ転職の調査によると、「記者・ライター」の平均年収は463万円。311職種中231位となっています。
しかしこちらはあくまで「正社員」の記者・ライターです。たとえばWebライターでよくある「フリーランス」の場合は含まれていません。
では、フリーのWebライターならどのくらいでしょうか?
フリーランス白書2019の10ページ目、「文筆業(ライター、イラストレーター、編集者、翻訳、通訳)」の欄には、以下のとおりに記載されています。
文筆系職種の年収 | 割合 |
200万未満 | 32.0% |
200〜400万未満 | 26.9% |
400〜600万未満 | 21.5% |
600〜800万未満 | 8.2% |
800〜1000万未満 | 5.5% |
1000〜1200万未満 | 2.3% |
1200〜1500万未満 | 0.0% |
1500〜2000万未満 | 0.9% |
2000万以上 | 0.5% |
わからない | 0.5% |
無回答 | 1.8% |
「文筆系」の3人に1人が、年収200万円未満。
この割合だけで見れば、調査対象の職種のなかで「文筆系」はワーストです。
一方で、「文筆系」で年収600万以上稼げている人も、17.4%いるようです。
もちろんこれは、ライター、イラストレーター、編集者、翻訳、通訳がひとまとめにされた統計であり、そのうちWebライターの割合がどれほどかは不明です。なお、年収600万以上の割合は「接客・作業系」についでワースト2です。
すきまワーカー(月稼働60時間未満)などを含む統計ではありますが。Webライターは他と比べて稼げる職種……とはいえなそうです。
稼ぐWebライターになるために大切な4つの要素
ちょっとあまりにも夢のない話になってきたので、そろそろ本題に。
とはいえ、Webライターとしてそれなりに稼ぐ方法はあります。今回は4点に絞ってお伝えできればと。
要素1. SNSのフォロワー数
「それ言っちゃうの?」って感じですが。SEOやセールスライティングがゴリゴリに強いライターでない限り、SNSでのフォロワーは多いに越したことはありません。
とくにエッセイやコラム、取材系のライターは、SNSのフォロワーが重要視されがちです。メディアによっては、フォロワーの多さで単価を変えている、なんて話も耳にします。
「フォロワーの多さ = 拡散力の高さ」と捉えているメディアは、正直多いです。そしてそれは、あながち間違いではないです。フォロワーの数は、あなたのことを見てくれる人の数ってことですから。
もちろん中には、フォロワー少ないけど拡散力えげつない、なんてWebライターさんもいます。全体数は少ないけど、コアなファンや、仲の良い友だちの割合が高いとか。それを言語化してメディア担当者に伝えられれば、フォロワーが少なくても単価を上げてもらえるかもしれません。
一方で、フォロワーは多いけどエンゲージメントが異常に低いWebライターさんは、メディア側からも「拡散力が高い」とはみなされないです。
「記事を読まれるようにする努力は、メディア側がすることじゃないの?」と憤慨する方もいるでしょう。
仰るとおりですが、メディア側に集客能力がないケースも多いです。新興メディアはとくに。
なので、SNSのフォロワーが多い( ≒ 拡散力のある)Webライターは、そういった新興メディアではかなり重宝されます。
ちなみにSNSは、Twitterがおすすめです。拡散力がほかのSNSと比べて高いので。
逆にInstagramとかは、記事URLを載せにくいのであまり向いてません。Facebookも拡散力はわりと低めです。
もちろん、記事の内容によってはTwitterより向いてるSNSもあると思います。
要素2. 専門性
メディアが記事をつくるなら、その対象について詳しい人に執筆をお願いしたいですよね。
たとえばメディアが「プログラミングに関する難度の高い記事」を外注したいとき。プログラミングスクール卒業したてのライターと、エンジニア歴10年のライターがいたら、間違いなく後者に頼みますよね。(予算との相談もありますが……)
自分の得意とする専門領域があるWebライターさんは、少なくともその専門領域内ではお仕事をもらいやすいです。
一方で「Webライターなりたてで専門分野なんて何もないよ〜!」と嘆いている方もいるでしょう。
しかし人生振り返ってみると、まったく何もない人っていないわけで。
スポーツだったり、趣味だったり、ゲームだったり、暇つぶし方法だったり、大学受験の失敗談だったり、鬱になったときの体験談だったり……なにかしらあるんじゃないかな。あなたの経験を欲しがっているメディアは、かならずあります。
そして「どうせなら稼げる分野の知識を身につけたい〜!」というあなた。いいですね、その根性がWebライターを生業としていくのに大切です。
そんなあなたは、「お金が大きく動く領域」の知識・経験を身に付けるのがおすすめです。不動産とか、工業用機械とか、法人向けSaaSとか。そういった領域は競合も少なく、かつ単価が高い傾向にあります。(もちろん、学習コストもかかりますが)
とくに大企業系のBtoB分野がおすすめです。キーエンスが運営している「◯◯.com」系のサイトとか超参考になりますよ〜。そういえばキーエンスの平均年収は2110万円だそうです。異次元じゃん。
要素3. 世の中が求めているものを書く能力
記事は、読まれなければ価値がありません。読まれる記事を書くためには、人々が「読みたい!」と思えるような記事を書く必要があります。
そのため「自分の書きたい記事ではなく、世の中が求めている記事を書く」というのは、Webライターにとって大切な精神だったりします。
そしてこれは同時に、多くのWebライターがぶち当たる壁でもあるでしょう。
「自分が書きたいのはこんな記事だったのか?」「本当はもっと自分のおもしろを発揮した記事を書きたい!」と。ボクもフリーのWebライター時代、同じことで悩みました。
しかし大切なのは、記事を書いた先にいる読者です。その人たちにとって有益だったり、おもしろいと思ってもらったりできない記事は、ただの自慰行為です。
もちろんこれは、「自分の書きたいものを押し殺して、世の中の求めているものを書け!」ということではありません。
自分の書きたいものと、世の中が求めているもの、それらがクロスする部分をピックアップする。
これが難なくできるWebライターさんは、メンタルを病まずに長く執筆業をやっていけます。
要素4. 高単価な仕事を獲得するための営業力&プレゼン力
正直、ライティング案件なんて世の中に腐るほどあります。ただし、高単価な案件はすくないです。
まともなWebメディアでも、5,000字書いて5,000円。それが普通になってしまっている世界です。
だからこそ、高単価案件を獲得する力が必須になります。
ポイントは2つ。
- 企業に直接営業する
- 過去の経験をプレゼンする
多くのWebライターはキャリアスタートとして「クラウドソーシング」を選びます。しかし早くから高単価案件を獲得するなら「企業に直接営業する」のがおすすめです。ボクが初めてもらった執筆案件は3,000字で6,000円だったと先述しましたが、これも企業へ直接営業して獲得したものです。
なぜ直営業したかというと……当時はそもそもクラウドソーシングという手法を知らなかったのですが。いま思うと、企業と直接やりとりすればクラウドソーシングサービスに手数料を引かれないし、なにより熱意を伝えやすいんですよね。「この媒体で書きたいんです!」という強い意志を担当者に直接伝えられるのは、直営業ならではかなと。
結果として、未経験のわりにはちゃんとした報酬の案件がもらえました。
「未経験なのにお仕事なんてもらえるの?」と思われる方もいるでしょう。ここで大切になるのが過去の経験のプレゼンです。
ボクが初めてもらったお仕事は「DJ機材の紹介記事」の連載でした。ボクは3年くらいDJをやっていたので、機材についてはそれなりの知見があったんです。その経験をプッシュした結果、ブログ以外執筆実績なしのボクでもお仕事をもらえました。
実績って、かならずしも執筆実績だけじゃないんです。メディアが求める知見や経験があれば、お仕事はもらえるんです。
なお上に述べたのはボクが最初に執筆案件を獲得したときの話ですが。その後も同じ手法を使ってお仕事をもらいました。
経験上、最初の文字単価2円を割ったことはほとんどないです。
安定して稼ぎたいなら、企業所属のライターか編集者がおすすめ
はい、いかがでしたか?
ここまでWebライターとして稼ぐ方法について述べてきましたが、じつはより安定して稼ぐ、もっとも確実な方法があります。それは「企業所属のライターか編集者」になること。
フリーのWebライターはお仕事獲得を自分でやる必要がありますが、企業に所属しておけばお仕事が比較的安定して供給されます。
そう、冒頭に述べたとおり、ボクはいま企業の社員として編集者をしています。めちゃくちゃ稼げるわけじゃないですが、フリーだった頃に比べて、安定感は高いです。
フリーランスのWebライターは、自分で仕事や休みを自由に決められる喜びがあります。ただ、もし安定した収入を得たいなら、企業所属のライターや編集者を検討してもいいかもしれませんよ。
(執筆:じきるう)
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