こんにちは。ラッパー兼コピーライターの千々岩です。
今日は、あなたに「心に残る言葉を生む方法」を5つお伝えします。
心に残る言葉を使いこなすことで、あなたのビジネスは飛躍的にうまくいくようになります。
そしてそれは、HIP HOPから学べるのです。
心に残らない = スタートラインに立てない
「人の心に残れない」と、ビジネスをする上で非常に重大な損失を生むことなります。
理由は3つ。
- 知られなければ仕事はこない
- 覚えてもらえなければ仕事はこない
- 興味を持たれなければ仕事はこない
当然の話かもしれませんが、「知られてない」「覚えられない」「興味を持たれない」ような会社や商品、サービス、人に、仕事が来るはずありません。
そもそも選ばれるスタートラインにすら立ててない状況なのです。
まず人の心に残ることが大事。心に残って初めて、あなたのビジネスはスタートするのです。
今日は人の心に残る言葉のトリックを晒け出します。
このトリックを意識するだけで、会話や広告、SNSなどを通じて、あなたの存在を心に残し、選ばれるためのスタートラインに立つことができます。
心に残る言葉はHIP HOPから学べ
小説など言葉を扱う文化は数多くあります。
その中でなぜ「HIP HOPから学べ」なのでしょう?
その理由は、HIP HOPの歌詞の作られ方が、他の文化と大きく異なるためです。
多くの言葉を扱う文化では、作品の全体を通してユーザーに自分の思いを伝える、つまり「自分の言葉を読まれる前提の言葉の使い方」をしています。
ところがHIP HOPは、一説では「自分の言葉に誰も興味がない」という前提で作られます。
そこから発達したのが「パンチライン」と呼ばれる作詞法です。
パンチラインとは「自分の言葉を聞いてもらうために放つ、印象的な一言」です。
多くのラッパーたちが人の心に残るために作り続けてきたパンチラインは、今も試行錯誤され、進化を続けています。
今日はあなたに、ラッパーやコピーライターとして活動していく中で学んできた、パンチラインの作り方をご紹介します。
記事の最後には「誰でも人の心に残るパンチラインが作れるワークシート」をご紹介するので、全部読んでくださいね。
では、いきます。
トリック1:「自分レペゼン」
人が発する言葉には大きく分けて2種類あります。
それは「事実」と「意見」です。
人は「事実」に納得はするのですが、心に残ることはほぼありません。
なので、心に残る言葉として打ち出すのであれば「意見」を全面に押し出すことが必要になります。
このパンチラインの作成法で重要なのは「共感されるか?」です。
自分の意見をただ言うのでなく、人に共感されるようなパンチラインを考えましょう。
「いや、簡単に言うけど共感ってどうやって生み出すの?」とツッコミが入りそうなので、共感を生み出す文章の鉄則を紹介します。
共感を生み出すには「明快さ」と「簡潔さ」の2点が大事になります。
- 明快さ:読者が頭を使わなくても納得できる
- 簡潔さ:伝えたい事をちゃんと言う
この2点を意識しながら、自分の言いたい事をパンチラインにしてみてください。
例:
KOHH「貧乏なんて気にしない」
トリック2:「リズミカルにテクニカル」法
心に残る言葉には、リズムがあると言われています。
多くの文章術やコピーライティングの書籍で言及されていることですが、「じゃあどうすればリズムがでるの?」といった具体的な方法が書かれている書籍はあまりありません。
では、どうすればいいのか?
結論を言うと、言葉のリズムとは、すなわち「韻」 です。
韻とは、同じ母音の言葉を使うことです。
例えば、こちらをご覧ください。
- 佐村河内(a・u・a・o・u・i)
- 名古屋コーチン(a・u・a・o・u・i)
この2つの言葉を口に出して連続で読んでみてください。恐らくリズムが生まれたと思います。
これが韻です。
ちなみに韻は、商品名やキャラクターの名前などにも多く使われており、ネーミングの世界では「心に残る言葉を作る鉄板」として使われているのです。
例えば、「コカ・コーラ(o・a/o・a)」「ハマーン・カーン(a・a/a)」が挙げられます。
ちなみに、ここまでは「母音踏み」の例を出していましたが、英語圏では子音を揃える「子音踏み」が使われたネーミングも多く見られます。
例えば、「ミッキーマウス(m・m)」や「キングコング(k・k)」は子音が揃っていますね。
英語っぽいパンチラインを作る場合は、子音踏みも検討してみるといいと思います。
例:
RHYM STAR「決して譲れないこの美学 何者よりも媚びずに己を磨く」
トリック3:「サンプリング」法
このトリックは、本記事で紹介する中で一番使いやすいと思います。
「サンプリング」とは、ようは「有名な言葉を少しお借りする」ことです。
人は自分の頭の中にある知識と新しい情報が繋がった時に、納得感を覚え記憶に残りやすいと言われています。
なのでその効果を狙い、「ことわざ」「名言」「有名曲の歌詞」などの言葉を借りて、自分の意見が伝わるようにアレンジしていきます。
例:
RHYME STAR「隣の芝生にホールインワン」
トリック4:「人生導入」法
この人生導入法は、全ての人が抱える「死」をテーマにすることです。誰でも死ぬのは怖いし、死にたくないと思います。
なので「死」を連想させたり、「人生」などの時の流れを伝えることで、大きな共感を呼ぶことができます。
人は「自分に関係のある情報だ」と思うと、脳にインプットする無意識の習性があります。
全ての人に関わる「人生」というテーマを扱うことで、人の心に残る言葉を生み出すことができるのです。
例:
神門「最後に挨拶くらいしていけ 今は『ありがとう』とか『また会おう』とかありふれたことが言いたい」
トリック5:「一夜きりのツイートのバズ」法
最後にご紹介するのは「一夜きりのツイートのバズ」法になります。
これは、流行りのワードを取り入れて自分の気持ちを表す作成法になります。
コピーライティングの世界では「新情報を出す」ということが重要だと言われています。
人は本能的に「新しい情報を取り入れようとする癖」があるからです。
日常の会話を思い出してみてください。
「チェーンソーマンの新刊読んだ?」「Adoさんの新曲やばいよね」みたいな会話をしていると思います。
人は新しい情報を、まわりの人との優位性を示すために使いたいという意識があります。「自分はもう新刊読んだけど、君は?」みたいな感じですね。
ゆえに、新しい情報を脳にインプットするようになっているのです。
流行りのワードをパンチラインに埋め込み、人の本能的な部分を刺激することで、自分の伝えたいことの注目度を上げられるのです。
例:
PUNPEE「一夜きりのツイートのバズみたい」
自分のパンチラインを作ってみよう
最後に、ここまででお伝えしたトリックを使って、自分のパンチラインを作ってみましょう。
下のワークシートを埋めることで、あなただけのパンチラインが作れるようになっています。
ちなみにこのワークシートを使って、記事を読んでくれた人向けにパンチラインを作ってみました。
「人の記憶に残りたい パンチラインなら段違い」
もし、作ったら教えてくださいね!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
(執筆:チヂイワマサユキ)
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