昔の調味料『煎り酒』を作って、ふだん醤油で食べている物に使ってみた

 

みなさんは「煎り酒(いりざけ)」というものをご存知だろうか?

 

煎り酒とは、日本酒に鰹節と梅干しを入れて煮詰めたもので、室町時代末期〜江戸時代中期まで親しまれた調味料だ。

あまり日持ちしない調味料のため、江戸時代中期からは日持ちする醤油に取って代わられたと言われている。いわば醤油のご先祖様のような存在だ。

 

ということは、醤油が合う料理ならば、煎り酒も合うんじゃないだろうか?

今回は実際に煎り酒を作り、ふだん醤油につけて食べているものを煎り酒に変えて食べたいと思いますよ。

 

煎り酒の作り方

【用意するもの】

  1. 日本酒 200ml
  2. 梅干し 2個
  3. 鰹節 ひと掴み

 

1. まず日本酒を鍋に注ぎ入れます。

 

2. 梅干しを少し潰して、タネのまま鍋に入れます。

 

3. 最後に鰹節を一掴み鍋に入れて、弱火でじっくり沸騰させます。

 

4. 最後にコーヒーフィルターなどでこし……

 

冷蔵庫で熱を取ったら完成!!

 

煎り酒の完成

 

と、このように煎り酒は家庭でも簡単に作れるのだ!

用意する材料も日本酒、梅干し、鰹節の三点のみ! これが美味しいのならいくらでも作っちゃうぞ! いやマジで!!!

 

そして完成した煎り酒の香りは……?

 

う~ん!!!

少し梅の香りがついた甘いダシ汁の匂い! これはとても美味しい香りだ! 期待MAX!

 

では煎り酒が完成したということで、実際にふだん醤油につけて食べているものを、この煎り酒に変えて食べてみようと思います!

 

色々なものを煎り酒で食べてみる

1. 寿司

まずは寿司を煎り酒につけて食べてみようと思います。

今でも一部の江戸前寿司のお店では、醤油の代わりに煎り酒を出すところがあるらしい。

寿司と煎り酒の相性は合わないはずがないとは思うが、果たして……?

 

パクっ!

 

ん? ん? ん?

煎り酒の主張があまりない気がする。

たしかに日本酒の甘い香りと、舌にジワジワと伝わる上品な旨味があるのだが……ほんの微かに感じられるだけ。別に何もつけなくてもいいレベルの薄さだった。

いちおう味はうまい。一言で表すならば、寿司だ。

 

【相性】★★☆☆☆

煎り酒が酢飯の味に負けてしまい、煎り酒の味がほとんどしない。良く言うなら上品な旨味

 

2. 豆腐

次は豆腐に煎り酒をかけて食べてみる。

豆腐は醤油との相性は抜群。では、煎り酒との相性はどうだろうか?

 

パクっ!

 

うっう~~~ん???

うっすい! めちゃくちゃ味が薄い!

豆の味が強い。まあ豆腐だからね。

豆腐の味ってこんななんだなぁと実感できます。まあ豆腐だからね。

とりあえず豆腐うまい。一言で表すならば、豆腐だ。

 

【相性】★★☆☆☆

煎り酒の味も豆腐の味もするのだが、どちらも味の主張がない

 

3. 納豆

さあさあ! 盛り上がって参りました!

お次は日本人ならだいたいの人が大好き! 納豆に煎り酒をかけてみましょう!

 

煎り酒は透き通った色なので、納豆が茶色くならなくてとても上品だ。

では食べてみよう!

 

ズルズズズビィーーーッ!

 

うっ! うまいっ!

納豆の豆の味を邪魔しない微量の塩分と酸味に、日本酒の甘さが引き立ちライトな納豆に仕上がっている。

納豆と煎り酒の相性は抜群のようだ! 一言で表すならば、納豆だ。

 

【相性】★★★★☆

納豆の独特な風味と、煎り酒のかすかな塩分と酸味が混ざり合い、とても美味しい

 

4. 餃子

さあさあ! 煎り酒はただ味の薄い調味料ではないということが分かったところで、次は中華料理からの刺客! 餃子に煎り酒をつけて食べてみようではないか!

煎り酒が使われていた時代には、餃子なんて食べ物はなかったはずだ。

しかし今! 花太郎の手によって時代を超えたコラボレーションが実現した!

少し熱くなってしまいましたが食べてみましょう。

 

パクっ!

 

うーん。

餃子のパンチが強すぎたためか、煎り酒の味が完全にどこかへ行ってしまった。

餃子は味のブラックホールなのでしょうか?

いいえ餃子は餃子です。

とりあえず餃子うまい。一言で表すならば、餃子だ。

 

【相性】★☆☆☆☆

餃子の味が強すぎて、煎り酒の味が全くしない

 

5. 卵かけご飯

最後はやはり醤油をかける料理のキング! TKGこと、卵かけご飯です!

筆者は醤油あっての卵かけご飯だと思っているので、煎り酒を使った卵かけご飯はたぶん美味しくないと思っています。

しかし! もし美味しかった時TKG界に革命の鐘を鳴らせるのではと思い、最後の食材に選びました。

では! いただきます!

 

ズズビィ! ズビュビュビュズズゥーーッ!

 

お?

 

おおお?

 

おおおおお?

 

うまーーーっ!

いい意味で裏切られました!

煎り酒の優しい風味が、卵の黄身のまろやかさと絶妙にマッチしています!

卵の黄身の濃厚さを邪魔しない程度の甘みと塩分であっさりしていて、何杯でも食べられそうな卵かけご飯となっています!

これをを食べるためだけに煎り酒を作るのも全然アリ! そのくらい美味いです!

 

【相性】★★★★★★★★★★★★★★

卵の濃厚な味に、煎り酒の上品な塩分と酸味が合っている。これは醤油で食べるより美味しいかも

 

まとめ

 

卵かけご飯や納豆など、まろやかな旨味のあるものには煎り酒がよくマッチしていて美味しかった。

一方で、餃子などの味の濃いものや、豆腐のような味の薄いものには向かないようだ。中間だ、中間をとれ。

 

また、減塩を考えている方には煎り酒は良い選択肢かもしれない。

自分で作るのでも良いし、Amazonには市販の煎り酒もある。ぜひ手に入れてみてはいかがだろうか?

 

こちらは花太郎の煎り酒漬けです。

 

(おわり)

 

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Profile

佐藤花太郎超異次元ライター
1994年生まれ岩手県出身。意味不明な記事を飽きずに垂れ流すアホ。ドーナツの穴を食べる方法を10年間研究し続けている。
個人ブログ『観賞用 ばか

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