あなたは「幽霊」ってどう思いますか?
うんうん、「怖い」って感じますよね。
もちろん、
「そんな非科学的なもの怖くない!」
「幽霊なんているワケないじゃん!」
「私、幽霊と一緒に住んでるのよウフフ」
「べべべっ別にオレは幽霊なんか怖くねーしっ、オレ素手で倒せるしっ!」
って答える人もいるでしょう。
幽霊って、よくわからないですよね。
そもそもいるのか、いないのかすらわからない。目に見えるワンコとかニャンコとかは怖くないしかわいいですが、幽霊は目に見えない。謎。なんなのあれ。なんか知らんけど、ボクらを恐怖におとしめてくる。こわっ。
でも、幽霊が怖くない人もいる。それは幽霊に対して、自分なりの理由づけができているからだと思います。
非科学的、存在しない、見える、などなど……何かしらの理由づけで自分なりに納得できるなら、それはそんなに怖くないことが多いんです。
つまり、幽霊がどういうものか、なんとなく知ってるから怖くないんです。
あなたは「オンラインサロン」が怖いですか?
ところで、あなたは「オンラインサロン」って怖いですか?
いや〜〜〜、あれ怖いですよね。なんか知らんけど、人が集まって、サロンオーナーを称えて、なんか宗教的なやつっしょ?
なんか知らんけど、信者から金を巻き上げて、オーナーだけがウハウハしてるんでしょ? もはやマルチや詐欺の類じゃん! オンラインサロン、死ね!
ボクも以前はそんな風に思ってました。(あっ、こう書くとなんかマルチ的な雰囲気が出るな……)
ボクは2年くらい前から、「ぶっちゃけオンラインサロンってどないやねん」ってことで、いくつかのオンラインサロンを渡り歩いています。
たしかにヤバいオンラインサロンもないことはないですが……基本的にはどこも健全です。会費はかかりますが、それに見合うメリットもけっこうあります。ボクの場合、オンラインサロン経由で友だちが増えたり、イベントに招待されたり、お仕事をもらえたりしました。
オンラインサロンの “中の人” たちは、そこでまあまあ幸せになれることも多いです。
一方、外野から見たらどうでしょう。完全に宗教ですよね。
あ、いま宗教って喩えをしましたが、外枠はほんとに似てると思ってて。「外から見たら超怖い、中の人は幸せ」って感じです。
宗教活動をする人はおおむね何か信ずるものがあり、それが人生の基盤になっている、ゆえに幸せって話を聞いたことがあります。また宗教活動をとおして交友関係も増えていくので、対人的な充実度も高いそうです。友だちがいるって、嬉しいもんね。
しかし日本は無宗教国家と言われてるとおり、何らかの宗教を信仰している人は多くありません。なので必然的に、宗教に対して「よくわからないもの」として見ます。
よくわからないものって、怖いですよね。幽霊も、宗教も、オンラインサロンも、恐怖の本質はそんなに変わらないんじゃないかなーと思ってます。
あなたは「アイドル」が怖いですか?
また話は変わりますが、あなたは「アイドル」ってどう思いますか? あの、歌って踊る、アイドルです。
「推しのライブは欠かさず行く!」
「NiziU応援してるよ、ニワカだけどw」
程度の違いはあれど、アイドルが好きで応援してる人はけっこう多いんじゃないでしょうか。
ボクはアイドルが怖いです。
理由はわかってるんです。ボクはテレビをほとんど観ないですし、インターネットでもおもしろ記事や仕事に役立ちそうな情報ばかり見ています。アイドルのSNSアカウントもフォローしてません。ゆえに、アイドルに関する知識がほとんど入ってこないんです。
アイドル、なんか最近はやってるらしいけど、よくわからんし怖い。なんでみんなアレ応援してるの? なんでそんな熱狂的に崇拝してるの?
そんな気持ちなんです。だってわかんないんだもん。逆にいうと、一度中身を知れば好きになる可能性もあります。
よくわからないものは怖い
たとえばあなたがボクに向けて「アイドルのライブチケット買って一緒に観に行こうよ! 3000円だし安いよ!」と誘ったとしましょう。
たぶん、ボクは尻込みします。
「なんか、決まったコールとかあるんでしょ?」
「えっ、怖い怖い、行きたくない……」
きっとそんな反応をとるでしょう。(ボク個人としては知らないものを知るのが好きなので、いつかは行ってみたいけど……でも怖いなあ)
それなら最初から、アイドルが好きな人を誘ったほうがお互い幸せですよね。
「わかってるもの同士」のが盛り上がるし、話も合う。
マーケティング的な話で言うと、これは「ホットリード」にあたります。すでにアイドルに対してある程度興味のある人を誘うことで、成約率は大幅にUPします。ここを確実に抑えることで、あなたのビジネスは大幅に成長します。そんなビジネスノウハウをまとめたPDFを、24時間以内に購入した方限定で60→15万円! いますぐ申し込みボタンをクリック!
すいません話が脱線しました。アイドルチケットにしろビジネスノウハウ販売にしろ、それに興味ある人のところに届けた方がいいですよね。
一方、ビジネスノウハウ販売なんてものを「それをまったく知らない人」が見たら……
「なんだその胡散臭いものは!」
「はいアウトwwwww詐欺決定wwww」
なんて反応になりますよね。もちろん側から見て完全にヤバそうなのもありますが、マトモなのもあります。まあ、中身見るまでわからないんですが……。わからないって、怖いですね。判断ができない。
「わからないもの」「理解しがたいもの」「判断ができないもの」は、人間の防衛本能なのか、恐怖を感じることが多いように思います。場合によっては、それが「怒り」に発展することも。
わからない人に届けると怖い
話が何度も飛んですいません。
ボクはかつて「遊戯王カード」にハマってたことがあります。
強いカードを集めて日々決闘(デュエル)を繰り返し、きれいなカードを集めて丁寧にファイリングして眺めたり……。あのころ、ボクにとって遊戯王カードは間違いなく価値のあるものでしたし、青春でした。
しかし、あるとき親しい人にこう言われたのです。
「そんなの集めて一体何になるの?」
「無価値なものに投資するなんてバカがやること」
「もっと有益なことに時間使った方がいいよ」
自分たちにとっては価値のあるものでも、それをよく知らない人から見たら無価値、場合によってはマイナスに捉えられてしまうことがあります。
そしてそこに「嫌い」「気に食わない」などの感情がプラスされると、批判につながることがあるのです。
わかる人に届けよう
大事なのは、わかる人に届けること。
ボクはふざけたコンテンツをたくさん載せたこのメディア『クレイジースタディ』を運営していますが、このメディアのコンテンツを気難しい人に届けたら、もしかすると怒られるかもしれません。
「ふざけたことやってないで、もっと真面目な情報を発信したらどうだ?」
「インターネットのデブリを増やすな!」
なんてね。
そんなこと言われるくらいなら、最初から「わかる人」に届けたほうがいいですよね。
クレイジースタディを昔から読んでる人、おもしろがってくれる人、興味を持ってくれる人に届けたほうが、みんな幸せになれます。
なにも知らない外側の人より、内側にいる人、内側に興味をもってくれる人を大切にしたいですよね。
(執筆:じきるう)
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