突然ですが、「自己肯定感」高めていきたいですよね?
自己肯定感……そう、「自分の存在価値を肯定できる感じ」です。めちゃくちゃ高めたい!!!
こんにちは、自己肯定感低めの歌人、なべとびすこがお送りします。
「自己肯定感あげたいな~」という話をしていたら、「じゃあ一人称を “朕“ にすることから始めたら?」と言われました。
もし一人称を変えるだけで自己肯定感が上がるなら、世紀の大発見です。
『自己肯定感を上げたければ、一人称を「朕」にしろ!』という新書を発売して大儲けできること間違いなし!
それでは早速やってみましょう。
自己肯定感を上げるために一人称を「朕」にする
と、その前に……
そもそも私は自己肯定感は低いのか?
もし私の自己肯定感が高ければ検証は成り立たないので、念のためチェックしておきましょう。
インターネットにはこの世の森羅万象がなんでも揃っているので、当然「自己肯定感診断チェック」なんてものもあります。
今回は上記のサービスで、私の自己肯定感がいかほどなのかを調べてみました。
そして診断の結果……
自己肯定感は低いようです。落ち込んだり、うまくいかないことがあったりして、自分に自信を持てないことも少なくないのではないでしょうか。
私の自己肯定感、やっぱり低いようです。(でもこうやってリアルに突きつけられると、けっこうクるものがあるな……)
この結果が変わるように、朕、頑張ります。
「朕」を盛り上げてもらうために、友人に協力をあおぐ
朕は一人だけで成らず。一人で「朕、朕」言っててもただ虚しいだけである。
そこで「朕」となる私を盛り上げてもらうために、友人2人に協力してもらうことにしました。
「朕にしたら?」と言い出した張本人。仕事でお偉いさんと接することが多いらしい
学生時代の部活の後輩。後輩なので普段から私に対しては敬語
【ルール】
- レストランに3人で集まる
- 私は一人称を「朕」にして、最高権力者として過ごす
- 友人2人は私に最上級の敬意を持って接す
ちなみに周りからの呼び名についてですが……
朕は天子(天上界の人。又は帝王。日本で天皇)の自称なのですが、さすがに自分が「天皇」と呼ばれるのはいろいろ問題がありそうなので、令和の世で最もイメージのしやすい権力者の名で呼んでもらうことにしました。
そうです、「社長」です。
そして3人が集合する日程決め。
この時点から、2人は私を「社長」と呼んで敬い始めました。
なんかこいつら……最高権力者への対応が小慣れてんな……。
それに比べて、いつもは即返信しているLINEで、私は……いや朕は、返信に困ってしまいました……。
来週までに、最高権力者としての振る舞いを身につけなければ……!!
てかそもそも最高権力者って、どんな振る舞いをするのでしょうか……?
- 「最高権力者 振る舞い」
- 「最高権力者 話し方」
- 「社長 口調」
- 「できる社長 振る舞い」
- 「王 振る舞い」
- 「王 下民への接し方」
などのワードでインターネットで検索しましたが、ベストアンサーは見つかりませんでした。インターネットにはこの世の森羅万象なんでもあるとか言ってすみませんでした。
最高権力者の振る舞いに不安が残るまま、いざ当日……!!
一人称を朕にする
友人たちに敬ってもらう日、当日。
朕が先に改札に着いていたので、それを見つけたさちこが猛ダッシュで向かってきた。
お待たせして申し訳ありません!
(しっかり小物感出してきてるな……)
朕の行きつけである高級イタリアン『サイゼリヤ』へ。
何を言っても褒められる時間
社長は何を頼まれますか?!
ウチは……ちゃうわ、朕はフリウリ風フリコ頼もうかな
素晴らしい! お目が高い
朕のメイン料理は、いつもと違うの頼んでみようかなと思って
さすがのチャレンジ精神!
〜〜〜
朕が新入社員やった頃、初日から突発性難聴にかかったんやけど
ご苦労なさったんですね……
そういった苦労があっていまの社長がいらっしゃるんですね!
(何言っても持ち上げられるな……)
というか、たなかがすごい。
仕事で数々のお偉いさんと接してきた経験を、遺憾なく発揮している。
過剰なサービスに戸惑う
お飲み物、お注ぎいたします!
ごめ…ありがとう
(普段の感じで自然に「ごめん」とか言ってしまうな……)
朕のドリンクはすべて友人たちに注がせることにした。
しかし【指示→注いでもらう】というフローのため、サイゼリヤが推奨する「ドリンクを混ぜる」方式(モクテル)を取りづらいのが難点。
朕のオススメは、オレンジスカッシュとトニックウォーターの5:5である。覚えておくが良い。
権力があるがゆえの苦悩と喜び
おいしい~!『ディアボロ風』のこの玉ねぎだけで売って欲しいですよね?
わかるわ~冷凍とかで売ってくれたら買うよな
社長のお力でぜひサイゼリヤにご進言を!
せ、せやな。朕からサイゼリヤの社長に君たち庶民の声を届けておこう
最高権力者としての振る舞いがうまくいかないまま時が進んでいたが、せっかく権力を持ったので最近1番胸をアツくしたラップバトルを無理やり友人たちに試聴させた。
~〜〜のとこ、すごいですね!
(本気ですごいと思ってるのか、朕が勧めたから無理して褒めてるんかわからんな……)
企画の根本的な問題に直面
LINEでのやり取りから薄々勘付いていたが、朕が気付いたこの企画の難点として、普段の朕の言葉遣い(関西弁)と想像上の最高権力者の話し方が絶望的に合わないことが挙げられる。
関西弁で最高権力者としてえらそうにしゃべるん、難しすぎひん?
生まれから捏造するのが良いんじゃないですか?
「朕は脇から生まれたから〜」って
それ『聖☆おにいさん』で得たブッダの知識やろ
結局、最高権力者としての振る舞いがわからないまま2時間半が経過。
お腹もいっぱいになったので今宵は解散!
っていうか、4割くらいふつうに『ウチ』っておっしゃってましたよね……
……
結論
自己肯定感を上げる前に、一人称を「朕」にすること自体が難しい!!
ちなみに、この企画を実施するために使った「自己肯定感チェック」をふたりにやらせてみたところ……
お前らのほうが自己肯定感高いんかい。
(執筆:なべとびすこ)
読了おめでとう!次はこちらの記事をどうぞ!