こんにちは、じきるです!
あ、右じゃないです! 左のほうです! 生意気そうな顔しててごめんなさい!
先日、タイの古都・チェンマイに行ってきました。
チェンマイは仏教都市として有名で、街中に歴史のある寺院が偏在しています。
寺院が金ピカで笑っちゃう。
僧侶も金ピカ。
金ピカがインフレしてる。金ピカバブル。
もちろんお釈迦様も金ピカ。
てかこの画像、ラスボス感やばいな。
たぶん左右の僧侶を倒さないと御本尊には攻撃できな(怒られそうなので以下自主規制)。
……さて、そんな金ピカ仏教都市・チェンマイですが。
金ピカ寺院よりもいっぱいあるものを見つけました。
ヴァン!
ヴィヴィアアン!!!
ヴェルファイアァァン!!!
グラフィティアート、多すぎです!!
古都ってもっと、景観保護とかの関係でキレイな街のイメージだったのですが。チェンマイに関してはそれが全く当てはまりませんでした!
そこいら中にグラフィティアートが描かれてる!!
これとかやばいですね。
駐車場の壁一面にズラーッっとグラフィティアート。
しかもめちゃめちゃクオリティ高い!
グラフィティアートの善悪はともかく、ここまでくると感動を覚えます。
古き良き街である「古都」にこんなアングラな部分があるって、なんだかワクワクしちゃいますよね。しない?
ちなみにグラフってる(グラフィティアートが描かれてる)対象としては、公衆電話が圧倒的に多かったです。
公衆電話を埋め尽くすグラフィティ。
公衆電話の外殻もしっかりグラフィティ。
チェンマイでも相変わらず英語で描かれるグラフィティ。
電話機本体もしっかりグラフィティ。
画面にまで書くとか強すぎ。
これは犬。
(※チェンマイには野犬がいっぱいいます)
わりと控えめなグラフィティ。
わりと過激めなグラフィティ。
これに至っては地面にまで描かれてる。
そういえば子供の頃、道路にチョークで落書きして近所のおじさんに怒られたなー。これ描いた子は油性インクだからもっと怒られるなー。
今気づきましたが、油性ペンっぽいので描かれたグラフィティアートがやや多いですね。
グラフィティアートってスプレー缶とかで描かれるイメージが強かったのですが。公衆電話みたいなコンパクトな対象物には油性ペンくらいがちょうど良いのでしょうか。
これは犬(たぶん)。
数が多いのでまとめられてしまったグラフィティ。
この構図、なんとなく少年誌におけるライバル描写っぽいですね。
今回撮影した中で唯一無傷だった公衆電話。
グラフィティアートがないと、なんだか逆に質素に感じてしまうな……。ちなみにチェンマイ国際空港の近くにあった公衆電話です。
さて、ここまでタイの古都・チェンマイで撮影したグラフィティアートをザーッと眺めていきましたが。
ここで一つの疑問が浮かびました。
これです。
タイの古都・チェンマイがこれだけグラフってるのですから、実は日本の古都・京都もまあまあグラフってるんじゃないでしょうか?
気になる……!(気にならない人は気になってください)
というわけで来ました、京都。
夜行バスで8時間くらいかかりました。
今回は日本の古都・京都にもグラフィティアートは多いのか、実地調査してみたいと思います!
あ、ちなみにここからが本番です。よろしくお願いします。
《序章》「京都にグラフィティアートはないよ」
京都につき、さっそくグラフィティアートを探そうと思い「京都 グラフィティアート」でググってみました。
Yahoo!知恵袋にて「京都にグラフィティアートはない」という旨の投稿を発見してしまいました。
結論でるの早えよ!! 京都来た意味!!
……いや、まだ自分の目で見るまでは分からない!
ホンモノの研究者は、常識の外から真理を見出すのだ。
絶対、京都でグラフィティアートを見つけ出してやる!!!
【1. 伏見稲荷大社】フィンガースタイルのグラフィティアート
まずは赤い鳥居がワーッ!て並んでることでお馴染み、伏見稲荷大社に来ました。
いいですねー、古都っぽいですねー!
赤い鳥居でゲシュタルト崩壊しそうでした。
うーん。グラフィティアートは見つからないなあ……。
ちなみにチェンマイでも、さすがに寺院の敷地内ではグラフィティアートは見かけなかったです。
その辺の線引きはしっかりされているんですかね!
と思ったらありました。
鳥居に落書き。おい。
「L+M」「2017」「マッパ」とか書いてありますね。聡明なボクの推理によると、これは2017年にローラ(Lola)と持田(Mochida)が真っ裸(マッパ)で描いたのでしょう!
マッパで鳥居に落書きするなんて! いけない子ですね!
でもまあ、これはグラフィティアートではないかな……??
落書きの範疇を超えられていないですね。たぶん指でなぞって描いたものだし。
ボクはもっと、アーティスティックでエモーショナルかつコンセンサスでフィックスがジョインなグラフィティアートを求めてるんだ……!
【2. 保津峡】電車を乗り過ごして見つけた案内系グラフィティアート
続いては保津峡にきました。
保津峡、みなさん知ってます? ボクは知りませんでした。
本当は京都の嵐山に行く予定だったのですが、電車の中でノマドワーク(過去記事)していたら乗り過ごして保津峡に着いちゃいました。
まあせっかくなので、保津峡でもグラフィティアートを探していきましょう!
びっくりするほど何もない。
完全に山の中の駅です。
駅のホームから見える景色。
ご覧の通り、自然以外は本当に何もないところ(景色は最高)。
川下りとかトロッコとかいろいろ楽しそうなアクティビティはあるんですけど、ちょっとグラフィティアート的なものは期待できないですねぇ……。
と思ったらありました。
いや、これをグラフィティアートといっていいか怪しいけれど!
でもスプレーで文字を描いていると思うので、広義でいえばこれもグラフィティアート!
うーん、でも、やっぱ違うなあ……。
ちなみにこれはスプレーで看板に「西京」「東九条(打ち消し)」と描かれていますが、保津峡は京都市西京区に位置する地名です。
東九条はたしかに近くにある地名ですが、保津峡とは関係がないです。
たぶん、間違えて描いちゃったからバッテンつけたんだと思います。
【3. 嵐山周辺】ない
保津峡から引き返し、嵐山につきました。
しかし、5時間くらい探したのですが、グラフィティ的なものがマジで何もなかったので割愛します。
景観保護すげぇ……! そして人多いなおい!
諦めて次いくぞー!
【4. 京都駅周辺】ステルス能力を身につけたグラフィティアート
最後は京都駅にきました!
正直なところ、京都駅周辺はあんまり古都感がないのですが、今のところ大した収穫がないのでなりふり構ってもいられません!
ボクの独自調査(勘)によると、市街地の裏通りはグラフィティアートが多いという統計結果が出ています。
京都駅周辺はゴリゴリの市街地なので、これは期待できそうです!
さっそく裏通りに向かってみたいと思います!
うーん……。
ねぇなー。
こんなに描きやすそうな壁があるのに……。
(※ 本記事はグラフィティアートを推奨する意図は一切ございません。他人の所有物に許可なくグラフィティアートを描く行為は器物損壊罪にあたります)
そして探すこと30分。
おっ!!!
あれはもしや……!!!
グラフィティアートだああああああああああ!!!!
すごくちっちゃいし、なんならステッカーっぽいけど、ここまでの中で一番グラフィティアートっぽいのではないでしょうか?!
それにしても、全然目立たないところにありますね。裏路地にある室外機の隅。
管理側によって消されるのを避けるためでしょうか?
なんとなく、ライター(※)と管理側のせめぎ合いの図が思い浮かばれますね。
(※)グラフィティアートを描く人のこと。「ペインター」とも
こちらはグラフィティアートの残り香です。よく見ると、ナニかが消された跡がありますね。
元々はグラフィティアートや張り紙がバンバン貼られていたのでしょうが、管理側によって清掃された様子が伺えます。
こちらは貴重な、表通りにあったグラフィティです。分電盤。
これはめちゃめちゃグラフられていますね!! やっぱり全部ステッカーですが!!
まあ、そうですね。
スプレーとかで直に描くより、グラフィティを描いたステッカーを貼り付けた方がコンパクトですし、管理側に発見されるリスクも低いでしょうからね。
ライター側の苦肉の策が見受けられます。
しかしまあ、こちらも絶妙に目立たないですね。
いちおう表通りにあるのですが、完全に景観に溶け込んでしまっています。ボクも最初に通った時は見逃してしまいました。
京都駅周辺のグラフィティアートは、市街地にステルスする能力を持ったものだけが生き残れるようです。
《結論》
いかがでしたでしょうか?
今回はタイの古都・チェンマイと、日本の古都・京都のグラフィティアート事情を実地調査してきました。
その上で、ボクの結論を申し上げます。
ないとは言い切れませんが、多くはないです!!
ちなみにこちらはタイの首都・バンコクのグラフィティアート。こんなのが町中いたるところにあります。
タイの古都・チェンマイも、バンコクに比べれば大したことなかったです。バンコクやばすぎ。
結局のところ、グラフィティアートは首都が強いんだなぁ。
おわり。
※ 改めて申し上げますが、本記事はグラフィティアートを推奨する意図は一切ございません。他人の所有物に許可なくグラフィティアートを描く行為は器物損壊罪にあたります。
どうしてもグラフィティアートを行いたいなら、建物の所有者に許可を取るか、グラフィティアートが合法的に認められている場所に行きましょう。
(執筆:じきるう)