はじめまして、ウイスキー藤村です。
ウイスキーが大好きすぎて、本場スコットランドをはじめとしたヨーロッパの蒸留所を旅して巡っています。
皆さん、突然ですが、
「お寿司」
好きですか?
うんうん。
そうですよねぇ!
お寿司、好きですよねぇ!!
そんな100人中120人が大好きなジャパーニーズソウルフードの「お寿司」。
まさかまさかの「ウイスキーとの相性がいい」ことが判明しました。
なので今回はその実験の結果をご報告をいたします。
ビル・ラムズデン博士「寿司とウイスキーは相性がいい…..んじゃないかな?」
今回「ウイスキー」「寿司」というキーワードで検索したら、アードベッグ(シングルモルトウイスキーの一種)などの開発を手がけるビル・ラムズデン博士のインタビュー記事がでてきました。
ラムズデン博士:アイラ島では一般的なのですが、生牡蠣にアードベッグをほんの数滴たらしてそのままチュッと食べるのは美味いですよ。海産物とも相性がいいので、たとえば「An Oa」を数滴加えた醤油で寿司や刺身を食べてみたらおいしいんじゃないかな。
ほうほう。ウイスキーは生牡蠣との相性がいいのですね。
お寿司やお刺身との相性も味が気になりますよね。どんな味がするんでしょうね???
── 試してみましたか?
ラムズデン博士:いや、まだですが(笑)。
試してないんかい!!!!
「ウイスキー」と「寿司」の相性を実際に検証してみた
さて、ラムズデン博士がやったことがないのなら、私がやってみましょう!
今回用意したお寿司は、スーパーで買った普通のお寿司(500円)です。
そして今回実験してみるのは、こちらの4銘柄。
左から「カリラ12年」「タリスカー10年」「ボウモア12年」「ラガブーリン16年」です。
醤油と相性が良さそうな銘柄を選んでみました。
(アードベッグがないのはホントごめんなさいラムズデン博士)
醤油9:ウイスキー1で「ウイスシー」を食べ比べる
まずは、キッコーマンの丸大豆醤油を注ぎます。
次に、それぞれの醤油に数滴のウイスキーを注いでいきます。
ラムズデン博士も「ほんの数滴たらして食べるとおいしい」っていってましたしね!
醤油90%に対して、ウイスキーが10%くらいの割合にしました。まずはこんなもんでいきましょう。
ではでは、さっそく「ラガブーリン16年」の醤油につけて……
いただきまーす!!
ちょん……ぱくっ……。
おお……なるほど……???
全種類ためします。
ちょん……ぱくっ……。
ちょん……ぱくっ……。
んー……。
ぶっちゃけ、違いわかんないかも(汗)。
「うまい気がする」って感じです。かんぜんに雰囲気ですね。
どうやらラムズデン博士のいう「数滴」では、あまりウイスキーの良さがでてこないようです
それくらい醤油の主張が強いことを、ラムズデン博士は把握していなかったかもしれません。
醤油3:ウイスキー7で「ウイスシー」を食べ比べる
先ほどは味の違いがそこまでわからなかったので、今度は醤油30%、ウイスキー70%くらいの割合でチャレンジしてみます。
先ほどと比べ、明らかにタレの色が薄くなりましたね!
では、ネギトロ巻きでいただきまーす!
ちょん……ぱくっ……。
お???
今度はマグロの握りで。
ちょん……ぱくっ……。
うんうん……!
イケるっ!!!うまいっ!!!
感動的に美味いじゃありませんか博士ぇ……!
醤油をベースとして、それぞれのウイスキーの個性が引き立てられています!
これはいいぞっ……!!!
お寿司に合うウイスキーランキング BEST4
どのウイスシーも捨てがたいクオリティなのですが、一応ランキングをつけときましょう
辛口審査員でいきます!
第4位『カリラ12年』
残念!第4位はアイラ島の『カリラ12年』です!
ガツンとパンチのある、ブラックペッパーのような男気溢れるスパイシーさが特徴のウイスキー。
そのカリラの力強さのせいなのか、たんぱくな味わいのせいなのか、今回つかったキッコーマン醤油とはうまくマリアージュしきれていなかった印象がありました。
ただ、単純に好みの可能性もあるし、「なんとなく一番個性的な仕上がりになったのはカリラだったのかな?」とかは何回か考えました。
今回は4位。次回がんばろうっ。何をがんばるのかは知らんけど。
関連記事>>>[ウイスキー図鑑]カリラ12年〜力強い!アイラの巨人ウイスキー〜
第3位『タリスカー10年』
安定の安うまスコッチ『タリスカー10年』選手、まさかの3位です!
フレッシュで若い香りを楽しめる、甘くスモーキーなウイスキー。
醤油と合わせたことで、タリスカーの持ち味である黒こしょうを思わすスパイシーさがどっかいっちゃいました!他の銘柄のように、ウイスキーの個性があまり感じられなかったかも。
今回は3位!
関連記事>>>[ウイスキー図鑑]タリスカー10年〜安ウマ最高峰のスパイシーウイスキー〜
第2位『ラガブーリン16年』
僕の大好きなアイラモルト『ラガブーリン16年』が準優勝です!!おめでとう!!!
潮っぽい風味がくせになる、スモーキーで深みのあるウイスキー。
ラガブーリンの「こゆるさ」がそもそも醤油と似ており、とても相性が良かった!アイラモルトの独特な海の風味がありつつ、まったりとした口当たりでした。
さすがさすが、16年熟成の意地を見せた結果となりました。やったね!
関連記事>>>[ウイスキー図鑑]ラガブーリン16年〜僕の最も愛する思い出の1本〜
第1位『ボウモア12年』
やはり女王は強かった! 優勝はこの方、アイラの女王『ボウモア12年』です!
ドライなスモーキーさと、柔らかなフルーティーさのバランスが見事なウイスキー。個性的な潮の香りが特徴です。
何ていうんでしょう。「魔法がかかった」とでもいいますか……(照)。
黄色の絵の具に青色の絵の具を混ぜると緑色の絵の具になるじゃないですか? そういったことが起っています。ナイスマリアーーーーージュ!!
ボウモアっぽさはもはや「無い」ような気もしますが。それほどまでに完成された醤油にお寿司をつけると、とても美味……。今度からボウモアでウイスシーを薦める活動をしていきます(笑)。
暫定ですが、ボウモアのウイスシーが今回は優勝です!!!
《番外編》お寿司に合わないウイスキーは……?
逆にお寿司にあまり合わないウイスキーも気になってきました、
「あわないんだろーなー」って思いながら、しぶしぶ出場してくれたのはこの方『マッカラン12年』です。
ほのかにシェリー酒の甘い香りがする、口当たりまろやかで少しほろ苦いウイスキーです。
では、試してみましょう。
ちょん……ぱくっ……。
……。
たぶん合わない!!!
個人的には、『マッカラン12年』はウイスシーに向いていないと思いました。
不協和音的とでもいうのでしょうか。マッカランの持つ「ほろ苦さ」が全面的に前にでてきてしまい、個人的にはだめでした……。マッカランごめんっ!
他の醤油や食べ方の相性もあると思うので、マッカランに合うウイスシーの食べ方も今後探っていけたらと思います。
「ウイスシー」に向いているウイスキー 考察
今回「ウイスシー」だとかいっていますが、ほぼほぼ醤油との相で決まることに気がついたので、後半はできあがった「ウイスキー醤油」をひたすらなめていました(笑)。
醤油がすべてのお寿司におおむね合うのと同じように、「ウイスキー醤油」もほとんどの寿司ネタと相性がいいようです。
とくに、マグロのにぎりやネギトロとの相性は最高でしたね。「脂が乗ったネタ」はウイスシーにおすすめです。
で、ウイスキーと醤油の相性にもポイントがあって、
- オイリーさ
- 塩っぽさ
- スモーキーさ
- 穀物っぽさ
あたりが重要と感じます。
年齢や体調的な好みのかたよりもありそうですが、とくにオイリーなウイスキーは相性が良い気がしました!
最初に試した4銘柄はどれも美味しかったですけれどね!
ウイスキーとお寿司のコラボ「ウイスシー」のまとめ
今回はウイスキーとお寿司を一緒にいただく、「ウイスシー」についての実験についてまとめました
今回はわりと似た銘柄のウイスキーで比較したので、また別の方向性のウイスキーでも相性をチェックしてみたいなぁと思います!
でもほんとうに、今回の優勝「ボウモア12年」のウイスシーはおいしかった……。
簡単に挑戦できるので、みなさんも試してみてはいかがでしょうか?
ウイスキー藤村でした!
(おわり)
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