「服についてしまったシミをとりたい! 元通りにしたい!」
洗剤を使っても落ちないシミは、漂白剤で落としますよね。
……ところで、色柄ものの服に漂白剤がついてしまい、白いシミになってしまったこと、ありませんか?
多くの塩素系漂白剤は、色柄物を白くしてしまう恐れがあります。何せ ”漂白” するものですから。
そこでふと思ったのですが……漂白剤を使えば、服のデザインができるのでは?
というわけで今回は、”漂白剤で黒のTシャツを白抜きデザイン” してみました。
漂白の準備をする
まずは今回の主役、綿100%の黒のTシャツをしまむらで買ってきました。
しまむらならワンコイン程度でTシャツが買えるので、万が一漂白に失敗しても泣かずにすみそうです。
黒Tシャツの他に用意したのは、こちらの道具。
- 衣類用漂白剤
- 片栗粉
- 洗面器
- マスキングテープ
- 絵具用の筆
まずはマスキングテープで、仕上がりイメージを作ります。
今回は、この記事の掲載メディアである『クレイジースタディ』の「CRAZY」の文字をデザインすることにしました。
全力で忖度していきます。
漂白剤に片栗粉をいれ、やや粘度がある状態に仕上げます。
粘度を上げておくことで、液垂れを防げるのです。
これで準備は完了です!
片栗粉入り漂白剤を塗っていく
自宅の風呂場に移動し、漂白作業へ。
絵具用の筆で、漂白剤をTシャツに塗っていきます!
おおお……。
黒いTシャツに漂白剤を塗ったら、どす黒いオレンジ色になりました。色が怖い……!
マスキングテープを外しつつ、作業を進めます。
塗り終わったらしばらく放置です。
どのくらい色が抜けるかな?
3時間ほど放置したあと、漂白剤を洗い流し……
洗濯して乾燥させます。
漂白剤デザインTシャツ、仕上がりは良かったが……!?
乾燥が終わりました。
果たして仕上がりは……
あっ! けっこうキレイに色が抜けてる!
デザイン的にも着られそうな仕上がりになりました。
真っ白ではなく薄い蛍光オレンジですが、しっかり「CRAZY」の文字が浮かび上がっています。
ただし……
Tシャツの背中部分に、漂白剤が漏れていました。
しまった……服の間に、ビニール袋でも敷けばよかったなあ。
今となっては後の祭りです。
背中漏れを何とかしよう
背中に点々と漂白剤が漏れていては、外出着として着るのはちょっと恥ずかしいです。
なので、何とかしましょう。
衣服の胸部側に書いた「CRAZY」を、背中側に鏡文字で書いてみます。
まずは先ほど同様、マスキングテープで仕上がりイメージを作ります。
胸部側に漂白剤が漏れないよう、服の内側にレジャーシートを挟み込みました。
液漏れ対策は完璧です。
片栗粉入り漂白剤を塗っていきます。
ちなみに長時間の漂白では色が抜け過ぎてしまうので、ここではオレンジ色を濃く残そうと、時間をおかずに洗い流しました。
すると……
ああっ、しまった! にじんでしまった……!
片栗粉の粘度が足りなかったのでしょうか……。
片栗粉を追加して、やや粘度を強めにした漂白剤で再チャレンジです。
そして漂白剤を筆で塗っていくと……
ああああああああ!!!
やってしまった、状況がさらに悪化してしまった……。
どうしてもにじんでしまいます。
こうなってはもう、「もともとにじんだデザインですけど何か?」みたいに振舞うしかありません。
固まった片栗粉を洗い流すと、予想どおり輪郭がぼんやりとした仕上がりになってしまいました。
背面の文字を「BON-YARI(ぼんやり)」にしておけば成功だったかな……。
もういっそすべてを漂白してしまおう
どうにも格好がつかなくなったうえに、引っ込みもつかなくなりました。
もう、全部漂白してやる!!
漂白剤にTシャツ全体を浸して、6時間が経過しました。
果たして仕上がりは……。
なんだかまだらに……!
不格好なので、追い漂白剤をしてみます。
ここからさらに6時間、様子見しました。
「カッとなってやった。後悔はしていない」
より「CRAZY」なTシャツができあがりました。
黒Tシャツを漂白剤でデザインすることは不可能ではない。ただし技術が必要
黒Tシャツを漂白剤でデザインすることは、決して不可能ではありませんでした。
ただし漂白剤の粘度や漂白時間など、さまざまな要因により仕上がりが左右されます。
技術が必要。
いつの日かリベンジすることを、ココに誓います。
(執筆:しのむ)
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