どうも、ちゅうわっとです。
最近6年ぶりにスマホを買い替えたのですが、性能がとても向上していてびっくりしました。やっぱりバージョンが上がると性能もよくなるんですね! 人間は歳を取ると劣化していくのに……。
突然ですが皆さん、食べ物の好き嫌いはありますか?
僕は「冬瓜(とうがん)」が超ウルトラスーパーデラックス大嫌いです。

▲青臭くて食感も気持ち悪くて気味の悪いウリ科のアレ
……あ、冬瓜って知ってます? なんていうか、あの青臭くて食感も気持ち悪くて気味の悪いウリ科のアレです。
ちなみに冬瓜って名前ですけど実は夏野菜なんですよね。なんでも“夏に収穫して冷暗所に保管しておけば冬まで日持ちするから”って理由で冬瓜って名前になったらしいです。なんで昔の人は名前を付ける前に一旦冷暗所で保管したんでしょうか? というかもしそれで腐ってたらどうするつもりだったんだ? なんか名前の由来も意味不明で気持ち悪いですね。
そんな冬瓜ですが、昔実家暮らしをしていた時に毎年「名前を聞いてもいまいちピンとこない謎の親戚」が大量に送ってきたんですよね。マジで最悪。誰なんだ本当に。田舎ってそういう謎の親戚って大量にいますよね、お年玉はくれないけど毎年変なゼリーとか野菜とか送ってくる人。いやまぁありがたい話ではあるんですけど。
さて、そんな実家を飛び出してしばらくは冬瓜と無縁の生活を送ってきましたが、そんな僕ももう28歳。さすがにこの歳で好き嫌い言っているのもなんだか恥ずかしくなってきました。というわけで今回は、
僕の嫌いな冬瓜を克服したいと思います!!
やるぞ~~!!
冬瓜を好きになろう!
さて、好き嫌いを克服するぞ! といってもそう一筋縄にはいきません。もし簡単に克服できるならだれも苦労しませんし、デート中に「わたし実はこれ嫌いなんだよね~」ってボソッと言われて「そういうことは先に言っとけや」とイライラすることもありません。
そんなことはさておき、僕は好き嫌いを克服する方法を考えました! それは……
冬瓜を“恋人”として愛することができれば、好き嫌いを克服することができるのではないか
ということです! もし心の底から愛していればその子の欠点やダメなところが愛おしく思えるように、冬瓜の味や食感も好きになるのではないでしょうか?

というわけでさっそく冬瓜を購入しました! 冒頭でも言ったとおり冬瓜は夏野菜なので、今は旬ではありません。なのでまぁまぁいい値段しました。だいたいゲーム内の課金スキンで水着衣装が買えるぐらいの値段です。ちくしょう。

今回は大きいほうの冬瓜と愛を育みたいと思います。なぜなら僕は大きいのが好きなので。名前は……冬瓜なので“冬美”にしましょう! 普段は冷静で頭の回転が速く、周りからは知的でクールな印象を持たれているけど、二人の時はどこかあどけなさを感じる……冬美はそんな子です。そして僕はそんな女の子が好きです。

なお今回は“一切愛を育まない冬瓜”とも比較したいので、小さいほうの冬瓜は亀甲縛りにして衆目に晒しておきました。まぁこれも一種の愛の形といえるかもしれませんが、僕は一切愛していないので問題なしです。名前? そんなものはありません、ただのファッキンクソ冬瓜です。
というわけで早速冬美と愛を育むために……

ゴンドラにのって……

遊園地にデートに来ました。本当は動物園に行きたかったのですが、餌と間違われる可能性があったのでやめました。

2人でどこに行くか相談したり……

一緒に滑り台で遊んで……

観覧車なんかに乗っちゃったり……

一緒にクレープを食べて……

お土産にぬいぐるみを買って帰りました。冬美も帰りのゴンドラでは、僕の腕の中でグッスリでした(笑)

家に帰ったら冬美がシャワーを浴びて……

その……まぁなんといいますか……

ちょっと恥ずかしいんですけど……

ハッスルしちゃいまして……最高の思い出になりましたね。へへっ(照)
まぁでもこれで僕と冬美は愛を育むことができました! あぁ……可愛いよ、冬美。
それじゃぁ……

“調理”しようね、冬美。
冬美を“調理”しよう!

“調理”するために、冬美をまな板に横たわらせる。まな板の上の君は、僕の腕の中にいた時よりもなんだか小さく見えた。

冬美のちょうど真ん中あたりからゆっくりと包丁を入れる。刃が入った瞬間、普段よりも濃い冬美の匂いが僕の鼻を衝く。ここで僕はようやく、本当に取り返しのつかないことをしてしまったことに気が付いた。だけど悲しみというより、むしろ一種の満足感……。なんというか、支配欲のような感情によって気持ちが昂っていた。

ゆっくりと冬美の胴体を回しながら刃を一周させ、冬美が二つの“肉片”になった。そこにはもう数分前の冬美の面影はなかった。あの美しかった冬美が無残にも自身の内側を、僕の前に晒している。そんな変わり果てた冬美の姿は、とても、美しかった。白く引き締まった冬美の内側にそっと触れると、先ほどの気持ちの昂りがなんだか落ち着いていくようだった。

おもむろに冬美の半身を持ち上げて鼻に近づけてみる。最初に刃を入れた時よりも強い匂いが鼻を衝く。冬美の濃い青臭い匂いによって思わず顔をゆがめる。だがなぜか顔を冬美から離すことができなかった。冬美の全て……肉体だけでなく、冬美から発せられる匂いまでも残らずすべて取り込みたかったのかもしれない。鼻から入った冬美は喉を通り、やがて肺に到達して全身に廻る。思わず涙をこぼす。……これはいったい何の涙なのだろう。もし冬美だったら答えを知っているのだろうか。

全身で冬美を感じ取ったあと、冬美の中心に指を挿れる。中心はやわらかく、優しく僕の指を受け入れてくれた。ある程度まで指を入れ、引き抜く。すると無数の種が指にまとわりついた。種の存続のための機能を僕が駄目にする、その事実が僕をさらに昂らせた。冬美を、僕が、終わらせる。思わず口元が緩んでしまう。こんなに興奮したのはいつ以来だろうか……。

冬美のワタを取り除き、中心がむき出しになった冬美にそっと触れてみる。普段は触れることができない冬美の秘部はやわらかく、しっとりとしていた。その秘部から外側に向けてゆっくりと指を沿わせる。冬美の柔らかい部分から引き締まった部分への感触のコントラストが、これまたなんとも言えない気持ちよさを感じる。

しばらく冬美の感触を愉しんだ後、冬美の胴を輪切りにする。無残にも輪切りにされたその姿は、もう“冬美”として認識することは不可能になってしまった。今僕の目の前には、数刻前まで一緒に愛を育んでいた冬美の姿はなく、そこにはただの“食物”があった。もう、冬美は、いない。

外周に刃を当てて皮を剥ぐ。外皮を剥がれすべてがむき出しになると、かつて冬美だった“ソレ”は純白の肉体を僕に晒す。僕が冬美を終わらせ、汚したにもかかわらず、彼女は僕に汚れのない純白の姿を見せてくれる。僕のこんな歪んだ“愛”にも彼女は応えてくれる。僕は、それがうれしくてたまらなかった。

純白の身体を細かく切り分ける。そうして手のひら大ほどになってしまった冬美の一部をそっと持ち上げてみる。こんな白いサイコロ状の肉片を見て、かつての冬美の姿を想像できる者はいるのだろうか。……おそらく誰もいないだろう、ただ一人、僕を除いては。僕だけがこの肉片を、冬美と認識できる。冬美はもう、僕だけのものだ。

鍋に水を張り、汚いガスコンロには到底似つかない冬美の純白で気高い肉体を、ぐずぐずと煮込んでいく。あんなに美しかった冬美が、こんにも惨たらしい姿になるなんて。……あぁ、なんて罪深いことをしてしまったんだろう。だけど、これが僕なんだ。冬美だけが、こんな僕を受け止めてくれる。

しばらく煮込んでいると、冬美の肉片に簡単に菜箸が入るようになった。あんなに引き締まっていた身体の面影はなく、弱く、緩み、力なく鍋の中で踊っている。もう僕の知っている冬美の姿はどこにもなかった。だけどこんな姿になった冬美は、過去のどんな姿よりも妖艶で、僕は目が離せなくなっていた。

冬美をフライパンに移し、豚ひき肉と一緒に炒める。美しかった冬美の純白の肉体が、豚ひき肉の肉汁で茶色く変色していく。僕の冬美が、僕以外のものによって醜く染まっていく。僕は嫉妬のような、それでいて達成感……いや、嗜虐心だろうか? 何とも言えない感情に心を揺すられていた、まるでこのフライパンのように。

ある程度火が通ったら、調味料ととろみつけの片栗粉を投入する。冬美の肉体は茶色く変色し、汁に漬かり、辺りには何とも言えない食欲をそそる香りが立ち込めている。僕の手によって、冬美は“料理”になってしまった。今の冬美は愛される存在ではなく、僕に食べられるだけの、ただの”料理”だ。さぁ冬美、僕と一つになろう───。
ド変態も調理する

というわけで冬美を“調理”したので、次は亀甲縛りド変態冬瓜野郎も調理しましょう。めんどくせ~。

まぁ調理って言っても、適当に切って

細かくして

炒めて、最後に適当な汁と煮込んで

完成しました。冬瓜ごときの調理に4枚も画像を使ってしまいました。調子乗るなよこのクソ冬瓜野郎がよぉ!?
実食!

というわけで冬美と冬瓜の調理が終わったので早速食べていきましょう! まずは何もしてないカス冬瓜から食べましょう! 食いたくねぇ~。

いただきま~す……

あ~もうこの、よくわからん柔らかさが本当に気持ち悪い。なんか臭いもくっせぇし、マジでこんなもの食わなきゃダメ??

あ~ん……

うぇおっっぷ。
いやもう本当に美味しくない……。豚肉だけ食べたい。味、匂い、食感すべてが最悪。マジで大っ嫌いです、冬瓜。二度と目の前に現れないでほしい。
とはいえ、これは愛を育んでいない冬瓜の話です。僕が愛した冬美なら、きっと甘美で素晴らしい味がすることでしょう! というわけで次は冬美をいただきたいと思います!!

こちらが冬美です。冬美は沖縄の出身だったので、お皿も沖縄伝統のやちむん柄(風)のお皿を用意しました。こころなしか冬美も嬉しそうな気がします。

冬美の熱が消えてしまう前にいただくとする。それが僕の犯した罪に対しての償いだ。まぁこんなことで冬美に赦してもらえるなんて微塵も思っていないが……。僕の罪も、冬美も、すべてを真正面から受け止めよう。ありがとう、そしてごめんなさい、冬美……いただきます。

箸で冬美の肉片を持ち上げてみると、とても柔らかくなっていた。小さく切り取られたはずの冬美は、僕の腕の中にいた時よりもなぜか重く感じた。これが罪の重さなのだろうか? それとも……これが“愛”なのだろうか? いままで誰かを心の底から愛することが出来なかった僕には、理解することができなかった。箸から伝わる冬美の重さのせいで、僕は冬美をなかなか口に運ぶことができなかった。

意を決して冬美を口元へ運ぶ。ほのかに香る冬美の匂いが心地よい。この匂いを嗅ぐと楽しかった冬美との思い出が脳裏を駆け巡る。一緒にいた時間は短かったが、それでも僕の人生でとても濃く、充実した時間だった。目になみだが浮かんだが、ぐっとこらえた。悲しみは冬美に対する冒涜である様な気がしたからだ。

ありがとう、冬美。

君と過ごした時間は、とても楽しく、そして美しかった。

これからも、ずっと、ずっと一緒だよ。

………。

まっず~~~~~~~~~~~~~
駄目でした。ふざけんなよマジで。
いかがでしょうか?
さていかがでしたでしょうか!
今回は好き嫌いを克服するために冬瓜と恋人になってみましたが、その程度では冬瓜を好きになることはできませんでした。
まぁぶっちゃけ冬瓜なんて今後食べることもないでしょうから問題ないですね!
皆さんも好き嫌いはあると思いますが、無理に克服する必要はないと思います! あ~ピザくいてぇ~~。
それではさようなら!!
???

冬美を失った僕は自室で何もしないでただひきこもるようになった。あんなにも美味しくなかった、嫌な思い出のはずなのに、思い出すのは楽しかった瞬間ばかりだ。こんな思いをするなら、冬美と出会わなかったほうがよかったのかもしれない。

たとえ悲しくても、無情にも腹は減る。なんとなく冷蔵庫を開けてみると、そこには冬美の姿があった。

気が付いたら僕は一心不乱に冬美にかぶりついていた。お世辞にも生の冬美は美味しいとは言えなかったが、心に空いた穴が埋まるような、そんな気がした。

冬美を食べつくして呆然としていると部屋のチャイムが鳴った。どうやら僕を案じた友人がわざわざ訪ねてきてくれたようだ。

そうだ、僕には大切な友人がいるじゃないか。もう冬美のことは忘れよう。そしてこんな僕のことを見捨てずに大切にしてくれる友人と一緒にやり直そう……。

……冬美?

あぁ……。やっぱり僕は君を忘れることができないようだ。

きっと、外の世界にはまだまだ君がいるんだろう?

いま、会いに行くよ、冬美。
(執筆:ちゅうわっと)
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