10里(36~40㎞)
翌日。
晴れてる!!!!!!! なんて歩きやすいんだ!!!!!!!
道中の「海の家九十九里」は開店時間の9時からすでにお客さんでいっぱいです。
館内にはお土産コーナーと並んで名産であるイワシの大群も。
九十九里浜の観光スポットで調べると必ずと言っていいほど出てくる青いポスト。日本でここだけらしいです。
海のほうへ歩くと…
サーファーたちの車がずらり。
まだ朝の9時なのに。アクティブな人たちです。
11里(40~44㎞)
せっかくの晴れ。九十九里浜らしい、ぬぺーっと平たくどこまでも広がる浜辺を楽しみましょう。
はまぐりらしき貝殻がたくさん落ちていました。デカい。一枚お土産にポケットに入れ、持って帰ります。なんとなく海のお守り感があって、この先の道中を見守ってくれていた気がします。
この辺はドックランも多いし、お金持ちが飼ってそうな大型犬をよく見かけます。やはり別荘地ではあるみたいです。
青い空、青い海。見たかったのはずばりこの景色!って感じです。
12里(44~48㎞)
九十九里ビーチラインに戻り少し歩くと、大きな三日月型の施設が。
こちらの施設は「サンライズ九十九里」。自然公園のなかなどに建てられたホテル「国民宿舎」のうち、宿泊人数が全国1位の大人気施設らしいです。
こんな晴れた日に、こんなホテルに泊まれていたらどんなに幸せだろうか。
また海岸線にいざなわれると、先ほどよりさらにぬぺーっとした平たい砂浜が広がります。
さっきは貝殻がたくさん落ちていたのに、こっちにはひとつもない…。ちょっと離れるだけで砂浜のジャンルが変わるのは興味深いです。
砂浜の果てにはこういった川が現れます。川といっても陸側から流れてくる水はほぼなく、海側から波がざぶんと流れ込んできていました。
川を渡ってもまだまだ九十九里浜は続きます。
13里(48~52㎞)
湿地帯のような景観と、整備されたサイクリングロードを通り抜けると…
打って変わって、あまりにも静寂な砂浜にたどり着きました。
なんか…まるで死後の世界にでも迷い込んでしまったようです。
しんと静まりかえる砂浜を、タイヤの跡を頼りに歩き続けます。
エアーズロックのような大岩にぶつかりました。人の気配が戻り始めます。どうやらこの先は普通の海水浴場みたいです。
岩の頂上で休憩しました。この旅1番の穴場スポットです。13里あたりの地点にあります。
14里(52~56㎞)
またもや綺麗に整備されたサイクリングロードを通り抜けると…
待っていたのは陽のオーラ満点なビーチでした。
催事場もあり、何かのイベントで大盛り上がりで、駐車場は満車みたいでした。真夏はもっとすごいことになるんだろうなぁ。
15里(56~60㎞)
ああ…ついにゴールである太東岬が見えてきました。
緩いカーブを描く九十九里浜の果てに、うっすらと見える黒いアレです。本当に着くのだろうか。
さすが陽のオーラ溢れるビーチの近く。この辺はサーファー向けホテルやショップが立ち並びます。明るくポップな色使いは気分が晴れますね。
そうは言っても足は痛いし日は落ちてきている…刻々とタイムリミットが迫るのを感じます。もう夕暮れです。
16里(60~64㎞)
ラストスパートは浜辺を歩きましょう。九十九里浜は緩やかな曲線を描いているので、カーブの内側である海側を歩く方が、心なしか早く着く気がします。そのくらい焦っています。
太東岬を肉眼でしっかり見据えます。
急ぐあまり小川を飛び越えたらスマホ落としました。
このこんもりした岩壁が太東岬!
「九十九里浜の砂浜としての最南端」の位置にはトタン板がありました。
九十九里浜の果てを噛み締めています。
17里(64~66㎞)
実は、九十九里浜は砂浜最南端がゴールではありません。なんで砂浜をゴールにしなかったんだろうと後悔しつつ、本当のゴールである「太東崎灯台」に急いで向かいます。
あと数十分で完全に陽が落ちてしまう。
登って
登って…
登って……
ついた…!!!!
ものすごいギリギリ、いや、ジャストタイミングだったかもしれません。陽が落ちるギリギリで、なんとか到着できました。
「意外と歩けそう」と思ったら九十九里浜。たった17里(66km)だとしても十分に果てしないです。「どこまでも続く浜」の比喩として九十九里浜と名付けた昔の人に思わず共感してしまいます。
皆さんはぜひ、晴れた日に数日間かけて無理のないようにチャレンジしてみてくださいね。
それでは、九十九里浜踏破の旅はここでおしまいです。17里ぶんのボリューム、お読みいただきありがとうございました!!!
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