こんちには、クレイジースタディを運営しているじきるうです。タイトル通り、当ウェブメディア『クレイジースタディ』が3周年を迎えました。めでたい!
3周年という節目なので、クレスタの創設秘話でも語ろうかなと思います。
就職先がなく路頭に迷ってつくったのが始まり
立ち上げは2018年1月13日。
当時、都の西北の西北にある大学の修士課程に在籍しており、1月末に修士論文の提出をひかえていました。
もちろん修士生はみんな論文の準備でおおわらわの時期で、ボクも例に漏れず論文のツメの作業をおこなっていました。みんなで研究室に泊まり込んで、学校の体操マットを敷布団代わりに寝て、学校生協でカップ麺と気休めのサラダを買い込んで、書いて、寝て、悩んで、食って、書いて、書いて……そんな生活を年明けから毎日行っていました。
そんなクソ忙しい時期に立ち上がったのがこのウェブメディアです。なんで?????
ボクはそのとき、そこそこ大手の就職が決まっていました。国内屈指のアミューズメント企業です。
しかし内定式に足を運んだとき、どーーーーーーしても同期との空気感が合わなかったんです。なぜ気付かなかったのか。アミューズメント企業だぞ。パリピの巣窟に決まってるじゃないか。こちとら大学院までいって一人黙々と研究してきたメガネクイッ系男子だぞ。そんなボクがパリピの輪に入ったらどうなるか。お察しのとおりです。懇親会では脇をキュッとしめて、おしぼりを幾度となくきれいに畳み、チビッとビールを飲み、ノリの良い同期たちをヤレヤレ顔で眺める。
そんなわけで内定を辞退してしまったんです。やっちまいましたね。そこで働いてれば年収も……ウッ。
ええと、なんの話だっけ?
そんな感じで4月から働く場所が決まらないまま修士論文を書いていたのですが、同時並行で就活もしてたんですよね。忙しいったらありゃしない。
最初の就活時はエンタメ系企業を中心に見ていたのですが、そういえば小学生の頃からインターネット大好きマンで、オモコロ、デイリーポータルZ、ハイエナズクラブ、Numeriなどなどおもしろ読み物サイトばっかみてたなあ……と思い出し、大きく方向転換してウェブメディアの仕事ができる会社を探しました。
しかしすでに年は明けており、採用活動を継続している企業もかなり限られてきています。卒業までのカウントダウンが刻々と迫る。やばい。このままだとマジで就職先がないぞ。やばい。どうする、どうする……!?
そうだ、就職できないなら、自分でウェブメディアつくればいいや。
これがクレイジースタディ創設のきっかけです。やっちまいましたね。
就職が決まる
当時はウェブメディアの運営なんてほとんど分かってない甘ちゃんでした。「最近はブログ一本で食ってる人もいるっぽいし、いけるっしょ〜!」みたいなノリ。100日後に死ぬウェブメディアといった様相ですね。
設立3日目にして早くも暗雲が立ち込めます。
こちらは設立3日目にリリースした記事。制作に累計30時間くらいかかりました。修士論文をやれ。
で、まあお察しかと思いますが、ここまで労力のかかった記事を継続的にリリースし続けるのはかなり大変です。しかもウェブメディア立ち上げ期はアクセスなんてほとんどないし、もちろん広告収入なんて見込めません。記事を外注できるような人脈もなければ、予算も一切ありません。ゼロですよ、ゼロ。永遠のゼロ。
100日どころか、3日で詰みました。
そこで、ボクは舵を切り替えました。このウェブメディア立ち上げを実績代わりに就職しよう!と。
メディア立ち上げ前は何の実績もなかったので、採用選考にはカスリもしませんでした。しかし今は、クレイジースタディがあります。少なくとも、サーバーを借りて、ブログシステムを構築して、記事を作った実績はあります。そこらへんの何もわからない学生よりかは、多少ウェブメディアについてわかる。そう考えたのです。
結果としてこれが功を奏し、株式会社GIGというところに拾われました(※)。いまもその会社で働いており、Workship MAGAZINEという国内最大規模のフリーランスメディアの編集長をしています。いい記事たくさん揃えてるんで、よかったら覗いてみてね。こんどWorkship MAGAZINEから本も出るよ。
※最初はインターンでの採用でしたが、上長にゴネまくった結果、1ヶ月後に正社員採用となりました。ゴネ得だね!
ライターが増える
ウェブメディア運営は趣味みたいなものなので、就職してからもクレイジースタディは続けました。ただどうしても働きながらなので、一人でやるには限界があるな〜と。
そこで「ライター募集のお知らせ」をブログに書いたんですよね。ウェブメディアと名乗ってるし、どうせなら仲間を増やそうと考えたんです。
そしたら、応募がきました。
佐藤花太郎くんです。一人目からいきなり強烈だな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
書く記事もめちゃめちゃクセつよいな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。今でも花太郎くんには不定期で記事を書いてもらっており、地味に根強いファンを獲得しています。くさやが好きな人ならハマるかも。
その後も知り合いやライター募集の告知から着々とメンバーが増えていき、いまでは累計40人近く在籍しています。ありがたいことですね。相変わらず赤字運営だけど!
4年目はコンセプトをちょっと変えます
クレイジースタディはこの3年間で、
- ムダ研究メディア
- おもしろライター応援メディア
- おもしろライター見本市
- おもしろライター登竜門メディア
などなどコンセプトのバージョンアップを行ってきましたが、今年もちょっとだけ微調整しようかなと思います。
まだ仮ですが、「すきなもの書こう、狂気的に」といったコンセプトでいければなと。
3年目は「おもしろライター登竜門メディア」と名乗ったおかげで、非常にたくさんのライター志願の応募がありました。数だけで言ったら、60〜70人くらいでしょうか。
その大半がライター未経験の方で、そういった方も大歓迎していました。結果としてクレイジースタディから人気ライターも生まれており、大変喜ばしいことです。
しかし、応募から掲載までに至った方はわずか10人程度。残りの50〜60人の方は、連絡が途絶えるか、執筆を投げ出してしまいました。
別にクレイジースタディの採用基準がめちゃめちゃ厳しい!というわけではないんです。一定の基準を満たした記事企画であれば、どんなものでもOKを出しています。おそらくですが、企画をやり遂げるほどの情熱がなかったか、ウチの記事単価がめちゃめちゃ安かったかのどちらかですね。
今年は、情熱がある記事をもっと増やしたいと考えています。
好きなものを好きなだけ、楽しそうに語ってる人って、聞いてるこっちも楽しい気分になるじゃないですか。そういう、何かへの熱意がある記事をもっと読みたいんです。それで「すきなもの書こう、狂気的に」というコンセプトです。
クレイジースタディはもともと「CRAZY(狂気的な) STUDY(研究)」という意味なので、メディア名にもマッチしてますよね。原点回帰です。
何かに対する熱烈な愛を持ってる方、クレイジースタディで記事を書いてみませんか?
もちろん「何かに特化した愛は持ってないけど、いろんなものをおもしろがって書けます!」という人も大歓迎です。
あと広告出稿とか、お金くれる人はもっと歓迎してます。金の前には全力で平伏します。
あなたのご応募、お待ちしています!
クレイジースタディ4年目も、どうぞよろしくおねがいします。
(執筆:じきるう)