クレイジースタディ くーりー

徒歩で配達!? ウーバーウォーカー（Uber Walker）やってみた

徒歩配達 ウーバーウォーカー

 

フードデリバリーとして有名な『ウーバーイーツ（Uber Eats）』。

お店に行かずとも料理がとどく便利なサービスですが、「自分の好きなときに配達員ができる！」という、スキマ時間を利用した仕事としても人気があります。

 

そんなウーバーイーツはバイクや自転車での配達がよく知られていますが、実は一部地域で「徒歩配達」もできるんだとか！

今回は、徒歩配達でもちゃんと稼げるのか検証してみました。

 

ウーバーウォーカー（Uber Walker）やってみた

 

徒歩配達の協力者を探していたところ、ふだんからウーバーイーツの配達員をしている芸人さんを発見！

 

HIDEさん：
正式名称『HIDE -change the world- 』。フリー芸人2年目。大学時代の先輩後輩コンビ『リベラル』の後輩。2022年1月より、かわさきFM『ごちゃまぜラジオ』隔週レギュラーRadio。（Twitter：@hide_change）

「HIDEさん、ウーバーイーツの配達員をされているようですが、徒歩でやるウーバーウォークってご存じですか？」

「徒歩版があるのはなんとなく知っていましたが、使ったことはないですね」

「いきなりですが、歌舞伎町の周辺でいくら稼げるか検証してみませんか？」

「面白そうですね！ ただ、新宿でどれだけ需要があるかは分からないですよ？」

「新宿歌舞伎町の周辺ならたくさん人がいますし、注文いっぱいありそうかな〜という安直な考えです！」

「とりあえず5〜6時間やってみましょうか！」

「5〜6時間！？ けっこうむちゃぶりしてるとおもうんですけど、いいんですか！？」

 

新宿でウーバーウォーカーやってみた

 

ウーバーウォーカー当日。

足元がわるいと不利なので、検証日の天候を心配していましたが、青天でしたーっ、あっぱれ！
平日の午前9時から検証していきます。

 

ええと、このあたりでHIDEさんと待ち合わせしているのですが……。

 

あっ。

 

新宿サブナードの階段上で着替えをしている人がいる……。

 

じゃ～、始めるか！ってことで、まず、ウーバーイーツ配達員専用のアプリを起動。

徒歩配達をする「ウーバーウォーカー（Uber Walker）」を選択しました。

 

ざっくりと新宿・渋谷エリアでの時間帯ごとの売り上げ予測が出るのですが、HIDEさんは「悪くない数字だと思います！」とおっしゃっていました。

 

そうこうしているうちに、ピン！とアラーム音が鳴り、配達注文のお知らせが届きました。早い！！ うれしい！！
やっぱり新宿ってオーダー率が高いんだなぁ……。

ウーバーウォーカー（UberWalker）は初体験なので、いきなり遠いところに飛ばされたりはしないか？距離の限度は？など不安がいっぱい。
ほうほう、最初はスターバックスコーヒーさんですか。どこの店舗でしょう……。

 

……めっちゃ近い。
「徒歩2分」で到着するお店にて、品物を購入せよ、と。

 

配達を受け付けると、目的地までの経路が地図としてでてきます。

 


まずは順調なすべり出し。安心しきっているHIDEさんの横顔です。

 

モバイルのナビゲーションが微妙に分かりにくかったりするのもご愛敬。ガンガン歩きます。

 

このあと、無事に目的地を見つけて受注1件目を終了しました！
今回の配達で、406円を獲得！

やや迷ってしまったため少々時間がかかったものの、体力ゲージは満タン。
すぐさま次のオーダーを取るべくアプリをオン！

 

「あれーっ、おかしいですね。1件目はすぐだったのに……ぜんぜん注文が来ない」

「歌舞伎町に戻ってみますか。マクドナルドとか、注文されそうなお店が集中しているので。ウーバーイーツの仕組みとして、店に近いところにいる配達員に発注案内がくるんですよ」

「なるほど！ ウーバーウォーカーの設定にしているし、徒歩配達員は需要のある店から近ければ近いほど有利かもしれませんね」

「時間帯によっても変わると思います。いまはまだ10時くらいですが、お昼時になれば発注が増えるかも」

 

……と、ここでお互いに時間を確認して、ようやくハッとしました。

時給、安くない？？
開始1時間で、まだ400円くらいしか稼げてなくない？？

 

いや、待てよ。集合が9時だったし、不慣れなものへの対応で多少タイムロスがあったはず。
そうだ、まだ始まったばかりなのだ。気をとりなおしていきましょう。

 

そして、ウーバーウォーカー（UberWalker）の受注を待っているあいだはGoogleマップを常時オンにしているため、スマホのバッテリー消耗が激しい！！　

 

バッテリーを充電しながら、ウーバーウォーカーの旅は続きます。

時刻は10時40分。
1件目以降、まったく受注の通知音がないままです……。

 

そういえば、ウーバーイーツの配達員すら見てないな？

自転車や原付バイクで駆けまわっている人を、歌舞伎町どころか新宿駅東口周辺でぜんぜん目撃していないことに気づきました。
「歌舞伎町なら稼ぎやすいのでは？」という目星がそもそも間違っていた説。

焦りをかんじて、新宿駅西口の方面もまわってみました。ええ、歩きっぱなしです。
体感では、自転車のウーバー配達員をよく見かけるのですが……。この日にかぎっていない！

 

マクドナルド、ケンタッキー、ウェンディズ、吉野家、かつやなど
デリバリーしたくなる地帯でしばらく待機してみても反応なし。ちーくしょーっ！

 

いったん腹ごしらえとしましょう。
けっこうな速さであちこち歩きまわっていたので、そりゃおなかも空きます。

 

ランチのあいだ、ウーバーウォーカー（UberWalker）のアプリを改めて見直しました。

HIDEさんいわく、「現金払いを受け付ける」かどうかで受注量が違うのかも？とのこと。
実は、おたがい釣り銭の準備が整っておらず、今回は現金払いをオフにしてたんですよね。これが大打撃なのかも……！

 

満腹になり、元気がチャージされたところで、ここまでの状況を整理しました。

  • 平日のランチタイムにファーストフード店の周辺を巡っても受注がヒットしない
  • 新宿駅の西口・東口・南口方面の繁華街をくまなく歩いてみたが反応がない
  • このままではモチベーションが低下するかもしれない

 

そして、1つの結論に。

おもいきって、新宿じゃないところに行ってみますか！！

 

渋谷でウーバーウォーカーやってみた

 

渋谷駅の周辺まで移動してみました。

冒頭でも確認したウーバーウォーカー（UberWalker）の売り上げ予測を再度チェックすると、けっこう数字が高いのですが、「新宿・渋谷エリア」とくくられているんですよね。
そこで、実は徒歩配達員がヒットしやすいのは新宿よりも渋谷なのでは？という仮定を立ててみました。

すると……

 

うわーーっ！ やったーっ！！！ 渋谷でさっそくの受注ヒットです。
「おおおおおっ」と自然に感嘆の声がもれてしまいました。
やはりウーバーウォーカーは渋谷のが良い……？

 

 

渋谷は、坂の多い街です。
午前3時間近くずっと新宿をねり歩いていた疲労が足腰にきます。

でも、お仕事が発生するとうれしくて、すぐにお届けしなければ！と気持ちが高まっちゃいました。
まだまだ歩くぞー！

 

このあとも、ウーバーウォーカーのアプリ案内に沿って、オレンジ色のもやがかかる「注文多発地域」に移動したり、
徒歩配達員として出来る最大のパフォーマンスを心掛けました。

 

正直めちゃくちゃ疲れています、HIDEさん。

午前9時～午後3時までの6時間、ウーバーウォーカー（UberWalker）の検証をする。
このしばりだけは守ろう！と、じゃんじゃん歩いてくれました。

 

時間いっぱいまで粘りましたが、けっきょく追加オーダーなし！

配達の受注は、新宿で1件、渋谷で1件。
ウーバーウォーカー（UberWalker）売り上げは、6時間で1,050円でした！

HIDEさん、おつかれさまでしたーっ！！

 

 

ウーバーウォーカーやってみた感想

 

楽しかったです。

個人的にはこの一言に尽きるのですが、検証記事としてはツメが甘かったなあと反省です。

 

ウーバーウォーカーとして徒歩中は、自転車や原付バイクで移動するウーバーイーツの配達員さんをどれだけ目撃するか？にも注目しました。
同業者のなわばりになっているような地域なら受注の数も多いだろうと思ったからです。

店から店へと、相当な距離を歩きましたが、わたしたちがウーバーの鞄を持った方を見かけたのは新宿で1名、渋谷で3名。
タイミングもあると思いますが、そう多くはありませんでした。

 

できれば高時給を叩きだして「またやりましょう！」と締めくくりたかったのですが、なかなかに厳しい結果となりました。くーっ！

取材につきあってくださったHIDEさんと、相方としてそれを快諾してくださったタニオ君には感謝のきもちでいっぱいです。ありがとうございました！

 

（執筆：くーりー　協力：リベラル HIDEさん）


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徒歩配達 ウーバーウォーカー

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雑多な「すき」を追うひと。ヒカセンの皮をかぶった栗。

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