SNSで誰もが発信できるようになり、情報があふれ、そして互いに監視し合い、ちょっと失言したらあっという間に大炎上する令和6年日本。
そのような中で当然ながら企業のコンプライアンスは年々厳しくなり、攻めた企画がしにくくなっています。
が、そんなことは個人運営メディアには一切関係ないので開催されました、『エッッッッッッッ記事王決定戦』!!!
締切ギリギリの07月21日(この表記が大事)に多数の応募があり、審査員をヒイヒイ言わせた当コンテスト。珠玉のエッッッッッッッすぎる記事がたくさん集まりました!!
それではエッッッッッッッ記事王決定戦、審査結果を発表いたします。審査結果だけではなく、気になった作品はぜひ読んでくださいね!
最優秀賞(エッッッッッッッ記事王)
タイムラインを汚染する人は川上から自分のRPしたポルノ絵が流れてきたら流石にその罪深さに気づくのか/自分のボタン
【作品紹介】
TLにポルノ絵を大量に流された人の気持ちを分かってもらおうと、川からポルノ絵を流して反応を伺ってみました!
今回の決定戦でもっとも狂ってたの、この企画じゃないでしょうか??
「SNSのタイムラインの川上=実際の川上」と見立てて本気のガチエロ流すの、腹抱えて笑いました。モザイク修正のやってらんね〜〜〜感もいい味出してる。
周到な企画、キャスティング、そして今回のターゲット(配達員さん)が予想されたオチを上回ってくる運命力、すべてがうまく噛み合った素晴らしいエッッッッッッッッッッ記事でした。○○〜〜
「川上から友達のRPしたポルノ絵を流す」という行為自体はかなり奇怪ではあるのですが、「この環境汚染によりタイムライン汚染を自覚させる」という動機がちゃんと説明されているため、置いてけぼりにされることなく読み進められました!
「無自覚に場を荒らす人に対して、その人の行為を客観視させる」という荒療治の検証結果が「夢の流しそうめんかと思った。」なのには笑っちゃいました。
最後の1枚の画像でさりげなく「ちゃんとゴミは回収してます」とアピールしてるのもよかったです。今のインターネット、隙を見せたら色んなところから槍が飛んでくるので。
最初から最後まで川の流れのように〜淀みなく、ぐんぐん読んでしまいました!リアルにタイムラインを作るのどうかしてて最高です。「僕が普段見てるTLじゃん!!!!!!」の箇所からジワジワ変な笑いがこみ上げてきました。
Xのいいね欄が非公開になった現在、「◯◯さんがいいねしました」とフォローしてる真面目アカウントがうっかりセクシー画像にいいねし、おすすめツイートに出てきてギョッとすることが無くなりました。ちょっと切ないです。もう秘密にしちゃうより、潔くなんでもRPはどんどんしていった方が逆にいいのか?と思っていた矢先にこの記事を読んで、答えが出なくなりました。
タイムラインにHイラストが流れてくるのは時と場合によってはかなり迷惑していたので、この企画は最高でした。僕はそういうイラストを見るのは別アカで鍵かけてやってます。紳士なので。
優秀賞
エロ動画逆再生のススメ。(エロくない動画付き)/ナ月
【作品紹介】
エロ動画を逆再生すると面白いという話をシーザーサラダで例える記事です。
この視点の記事、やられた感あり、悔しいです!当たり前だと思ってた順序をさかのぼるとちがう景色が見えますね。いろんな動画で試してしまいました。ほんと、悔しいです。これからなんでも逆再生する癖がつきそうです。
試しに僕もやってみましたが、ぐったりした女の子がどんどん元気になっていく様子がとても面白かったです。ちなみに僕が個人的にエロいと思うサラダはサイゼの小エビのカクテルです。
あっこれ革命だ。
「AVは貼れないからシーザーサラダで代用する」のも絶妙なセンス。記事は短いですが視点が天才的でした。いろんなシーザーサラダを見てみたいです。
シーザーサラダの動画が貼り付けられてるけど、テキストのみでも、いやむしろテキストの方がエロ動画逆再生の動きや魅力がダイナミックに伝わってくるのが良いですね。
「エロ動画のフィニッシュが顔射だったらちょっとガッカリするくらいなのだが、逆再生となると話は別だ」「逆再生は顔射に限る」という一文には、同じコンテンツでも見方によって評価が180°ひっくり返りえるんだと気付かされました。
日本の高層建築物をち〇ことして評価してみた。/ナカモリシロウ
【作品紹介】
街の高層建築物は巨人のディ〇ドになるのではと考え、一番質のいいち〇こを調べた次第です。
あまりのくだらなさに思わず笑ってしまいました。こういう記事大好きです。いざってときのために大量のローションも用意して万全の体制で宇宙人を迎え挿れたいですね!
大学生くらいロジカルに、中学生みたいなバカ検証をしてて笑いました。読者に伝わりやすいよう、余計な箇所はバッサリ省き、本筋だけをスッキリわかりやすく載せており筆力の高さがうかがえます。巨大宇宙人が満足することを祈ります。
子供じみた疑問に対し、ちゃんと真面目にデータや数値を用いて論理的に検証して、最後まで飽きずに読めました。
図も分かりやすく、構成も54軒ものビルを検証している割にテンポよく進むので最後までスルスル読めます。
検証に苦労すると勿体無くて「ランキング形式で3位から発表!」とかしたくなるんですが、それをせずズバッと1位のみ発表し、他はオマケで補足するという構成は読者ファーストで見事です。
はやく宇宙生命体が地球にやってきてほしい。マジでアホな比較で、元気でました!
私の中の三島由紀夫/かにミサイル
【作品紹介】
私が日々生活をしていて、エッチだと感じるものを、三島由紀夫とともに紹介しました。
めちゃくちゃ面白かったです。声を出して笑いながら読んでしまいました。「演説時の三島由紀夫をすけべ倫理センサーにする」という発想とセンスに嫉妬します。途中から三島が単なるセンサーでなく応援しはじめるのも飽きさせない展開で良かったです。
三島と掛け合いがある時はアイコンを使い、「何故すけべか?」を語る説明文にはアイコンを使わないことで、「会話」と「説明の語り」が自然と区別される構成も読みやすかったです。全体的に細かい調整とこだわりを感じました。
勢いよく最後まで読んでしまいました。三島由紀夫はいつでも頼りがいがあるな。記事を読み終えても三島がわたしの脳内に居座り続けてきたので、かにミサイルさんの憑依力と構成力、おそるべしです。
三島由紀夫の力強さに笑ってしまいました。将棋のエロさはまだ理解出来ましたが、ウナギイヌ以降はついていけませんでした、悔しい。僕は雀刺しが好きです。
いったい何食えば「スケベ」と「三島由紀夫」を組み合わせられるんですか?? その発想力があればどんなものも性の対象にできそうです。
本題ですが、ぱにぽにから将棋への振り幅えぐいですね。作者の「概念への癖」は個人的に共感する部分が多かったです。ウナギイヌはえっち。
佳作(審査員が個人的に推したい作品)
君の陰毛を抜きたい/みくまゆたん
【作品紹介】
好きな女の子の陰毛を求める死神の切ないラブストーリーです。君の膵臓を食べたいからインスパイアしました。
「好き」という衝動を抱えてはならない故の、自己暗示としての「陰毛への欲求のすり替え」という設定が面白かったです。
ヒトも「恋と性欲」の区別が付かなくなる盲目的な人がいる一方で、この主人公は死神として理性的であろうとした結果、「陰毛」へ関心が行き着いてしまう。
その悲哀に満ちた倒錯に妙な人間臭さと、死神になりきれない主人公の切なさを感じました。
ペットボトルの対称性を見る/チオール
【作品紹介】
ペットボトルの形状を観察した記事です。読者の解釈次第ではエッッッッッッッになり得ると思います。
世の中のものをいつもと違った視点で考える記事大好物です。この記事も興味深く読めました!
欲を言えば、もう少しいろんな似たような事例の文献を引っ張って小ネタを盛り込むと臨場感のある記事になったかなと思います!
男性器や女性器を陰陽石として神社で崇めたり、人間の本能にヒットさせるために化粧品のボトルを性器の形に寄せたり、古代から現代まで私たちはそういうエロスと密接に繋がってますよね。
文化を考えるきっかけとなる記事でした。これからお茶を飲むのが楽しみです!
「例のダウンローダー」の生態系をシミュレートする/ノサダ
【作品紹介】
僕は知らないし使ったことがない架空の動画サイトのダウンローダー兼ランキングサイトについて、①その環境下ではどんな動画が人気を集めるのか? ②そのサイトで良質な動画を集めるために最適な行動指針とはどんなものか? をシミュレーションを用いて探求しました。
架空のサイトとはいえ素晴らしい研究です!架空ですが!僕もこれから参考にしたいと思います!架空ですけど!そんなサイト実際にあるか知らないけどね!
はじめてのおしり/あわうみ
【作品紹介】
みなさんは、おしりに指を入れられたことがありますか? 僕はこの間はじめて経験してしまいました。
記事全体に「しりすぼみ」「目尻が下がる」「尻上がり」などケツワードが散りばめられており、あわうみさんの表現力の高さを感じました。
今回は微エロくらいのニュアンスでしたが、せっかくなのでそのままお尻に目覚めちゃいましょう。
エッッッッッッッ記事王決定戦 総評
センシティブなテーマにも関わらず、多数の応募をいただきありがとうございました!!
昨今アダルトな表現は、プラットフォーマーやクレカ決済会社による自主規制などでネット上でも表現の場が徐々に狭まってきており、個人的には悲しい限りです。
その一方で、直接的な画像や動画を用いずとも文字の組み合わせで自由に思い思いの表現ができるWeb記事というフォーマットの強みを、今回のコンテストでは思い知らされました。
「動画だとシーザーサラダで代用しないといけない描写でも、テキストならそのまま表現してOK」
これって当たり前と言えば当たり前ですが、よくよく考えたら結構すごくないですか!?(別にすごくなかったらすみません…)
今後、メガプラットフォーマーが統制するポストSNS時代でのネットエロ表現の武器として、テキストの強みが再評価される時が来るかもしれません……。
はじめて、この記事コンテストの審査をさせていただいたんですが、応募者のみなさま全員きっちりと狂気があって嬉しくなっちゃいました。
エロスの記事って、微妙な力加減が必要だと思うので書くのが難しいですよね。それを難なく乗り越え精鋭たちが集ってくれました。ありがとうございます。
自分の視野の小ささを思い知ったので、修行してきます。
ふう…。
どの記事も大変素晴らしかったです。皆様のおかげで僕も新しい性癖の扉を開くことが出来ました。なにがとは言いませんが今後の活動の幅が広がりそうです。
なんか眠くなってきたので寝ます、お疲れ様でした。
前回の『狂気記事王決定戦』から3年経ち、まさかまたコンテストを開催するとは思っていませんでした。
しかも今回はテーマが“エロス”という、非常にセンシティブで応募しにくいもの。投稿がほとんどなかったらどうしよう……とかなり不安でしたが、結果としては多数の応募がありホッとしています。まだまだライター界隈にもエロいやつはたくさんいるな。よしよし。
受賞者のみなさまの記事には、エロスに対する新たな気づきを与えてくれたものが多かったです。単にエッッッッッッッなだけではなく、「そんな見方があったか!」「うわ、これはやられた!」と思わされる、新たな視点の発見。未知なるエロスの開拓に貢献した記事が選ばれたように思います。
このコンテストをきっかけに、エッッッッッッッな記事が世の中にもっと増えることを願っています。謝謝射精
───皆さま、このたびの『エッッッッッッッ記事王決定戦』にご参加いただき、誠にありがとうございました。記事コンテストという体裁の都合上、すべての記事をご紹介することはできませんが、ご応募いただいた記事はどれも素晴らしいものばかりでした。審査を通じて、皆様のエロスへの情熱と創造性に満ちた作品に触れることができたことを心より嬉しく思っております。
エロスというテーマは、一見センシティブでありながらも、その中には人間の本質的な美しさと豊かさ、そしてエッッッッッッッへの渇望と欲望が隠されております。皆様の作品では、そのあふれるパッションを巧みに引き出し、新たな視点で表現していただきました。このコンテストを通じて、エロスの可能性が広がり、皆様の創作活動がますます豊かになることを願っております。
それではまた、次の決定戦でお会いしましょう。
(執筆:クレイジースタディ)